宇宙

これが月の裏側だ!中国探査機が着陸成功 ウサギ2号が探査中 植物実験も…

 中国が打ち上げた無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」が今月3日、世界で初めて月の裏側に着陸した。探査車「ウサギ(玉兎)2号」が切り離され、月面探査を開始した。

 

 中国の神話に登場する仙女の名前を持つ「嫦娥4号」は、昨年12月8日に打ち上げられ、今月3日に「フォン・カルマン・クレーター」に軟着陸した。フォン・カルマン・クレーターは、月の裏側の南極エイトケン盆地にあるクレーターとしては最大の直径180キロ。探査機は3日夜に搭載している探査車「ウサギ2号」を分離し、人類史上初めて月の裏側に足跡を残した。

ルナ3号以来の観測

 月は常に地球に同じ側を向けているため、地球から見ると表と裏の区別がある。表面については、米国をはじめとする各国がこれまでにも数々の実績を上げているが、裏面にいたっては、1959年にソ連のルナ3号が初めて上空からの撮影に成功したくらいで手付かずの状態だ。

 

 ルナ3号の観測によれば、月の裏側には平原がほとんどなく、高低差が大きく山だらけだという。そのうえ、地球から探査機への直接交信ができない問題があるため、中国は2018年5月、探査機と地球を結ぶ中継機を打ち上げ、この問題に対処した。

生物学的実験も…

 今回、ウサギ2号が初めて送ってきた画像を見ると、早速、行く手に大きなくぼ地が控えている。探査機は現在、低周波の電気信号を測定するための3つのアンテナの設置を終え、観測装置が正常に稼働するかをテスト中だという。

 

 中国航天局(CNSA)によると、「嫦娥4号」は月表面の地質をはじめ、地下深くの構造についても明らかにする計画だ。さらにトマトやシロイヌナズナといった植物が月面でどのように成長するのかを追跡する生物学的実験も行う予定だという。

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