医療技術

猛毒クラゲ異常発生!1万3000人負傷「強風が原因か」豪州

 オーストラリア北東部のクイーンズランド州では、今年に入ってから大量の電気クラゲがビーチに押し寄せ、1万3000人以上が刺される被害に遭っている。これは例年より3倍多く、現地では強風によって沖合から押し寄せてきた可能性があると見られている。

 

 クラゲの正体は青い色が特徴のカツオノエボシ。猛毒を持っていて、刺されると猛烈に痛み、死亡例もある。日本でも、三浦半島や伊豆半島など太平洋沿岸では、カツオが到来する季節に、海流に乗ってやってくることと、浮袋の形が烏帽子に似ていることから、この名前がついた。

 

 英語では「ブルーボトル(青い瓶)」の通称で知られるが、クイーンズランド州では、人口密度が高いゴールドコーストやサンシャインコーストで大発生し、今月5日から6日の二日間で2600人近くが病院で治療を受けた。刺された人のうち、何人かはアナフィラキシーショックを起こして、血圧低下や意識障害に陥ったという。

ビーチ閉鎖の事態に発展!

 クイーンズランド州で過去50年にわたってビーチでのトラブルに携わるライフ・セービングの組合によると、年明けから1週間でクラゲによるケガ人の被害は計1万3000人にのぼった。このため、複数の海水浴場が閉鎖され、各地で防御ネットの設置にてんてこ舞いだという。

 

 現地報道などによると、異常発生の原因は年明けから続いた北東からの強風。海は大荒れでうねりを伴った高波で陸地に運ばれたクラゲの群れがビーチに押し寄せてきた可能性が高いという。

 

 ライフ・セービング組合の広報官ジェレミー・スタージェス(Jeremy Sturges)は現地メディアの取材に対して、「まるで伝染病のようで、これまでにない異常事態です」と述べて、海岸を歩く際に青いクラゲを見つけても、絶対に触れないでほしいと呼びかけている。

 

 万が一、刺された場合、タオルなどを使って毒針がある触手を除去してから(素手ではダメ)、患部を海水で洗い流し、氷や冷水で冷やしながら医療機関で治療を受けてほしいとしている。酢をかけたり、真水で洗うのは、毒が出やすくなるので逆効果だ。

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