地震

南海トラフ「四国西部でスロースリップ」M6が12月に発生していた!気象庁

 今後30年以内に70〜80%の確率で発生する確率が高い南海トラフ地震。気象庁は今月10日、定例の検討会を開き、「四国西部では秋ごろからこれまでとは傾向が異なる地殻変動が起きていて、12月中旬には、マグニチュード(M)6.0の短期的なスロースリップが発生した」という分析結果を明らかにした。

 

 気象庁によると、四国西部から豊後水道では、昨年12月17日から21日にかけて、M6.0の深部低周波地震が発生していた。この地震は、プレートの境界の深さ30〜40キロで起こる、周波数が低い地震であることから、地上にいる我々人間が体に感じることはほとんどなく、極めて微小な動きだという。

紀伊水道では収束か

 GPS衛星の観測では、2018年秋ごろから四国西部でこれまでとは傾向が異なる地殻変動が観測されており、気象庁は12月半ばに起きたのは、短期的なスロースリップが原因だと見ている。

 

 四国の隣の紀伊水道では、11月初めに和歌山県沖を震源とする最大でM5.4、震度4の地震が相次いで観測されていた。これら一連の地震もまた、プレート境界の海底近くで発生していたスロースリップが引き起こしていたが、現在はすでに収束した可能性が高いという。

宮崎県ではクリスマスに地震が…

 一方、宮崎県沖の日向灘で12月25日に相次いで発生したM4、最大震度2の地震については、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した逆断層型の地震だったという。

 

 これらの観測結果から、気象庁は「現時点で南海トラフ沿いでM8〜9クラスの大地震が発生する可能性が、平常時と比べて高まったとは考えられない」と結論づけた。

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