火山

「山は消え カルデラ湖が出現」アナック・クラカタウ 爆発後の姿(動画)

 昨年末、インドネシア・スンダ海峡で大規模な津波被害を引き起こしたアナック・クラカタウ山が爆発の凄まじい威力で山体が完全に吹っ飛び、陥没した跡がカルデラ湖のように変化していることが明らかになった。ビデオジャーナリストのジェームズ・レイノルズ(James Reynolds)さんが現在の姿に迫った。

 

 ジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡にそびえるアナック・クラカタウ山は昨年12月22日に爆発。噴火活動は2週間以上続き、標高は噴火前(338メートル)から、3分の1以下の110メートルになった。地球観測衛星の画像を見ると、島の南西側は陥没して海水が入り込み、面積は4分の1ほどになっている。

 

 今月4日から5日にかけても、上空2000メートルに達する噴煙が目撃されており、この噴火にともなって、火山灰などが混じった火山ガスが高速で海面を突き進む火砕サージが目撃されている。

 

1883年の壊滅的噴火から135年後に再び

 日本を拠点に活躍するビデオジャーナリストのジェームズ・レイノルズさんは10日、アナック・クラカタウ山の南に位置するラカタ島から接近を試みた。

 

 スンダ海峡には、アナック・クラカタウ島を取り囲むように大小3つの島が浮かび、このうちラカタ島は最大。ラカタ島はインドネシア語で「クラカタウ」とも呼ばれていて、1883年の壊滅的噴火で面積を半分近く消失した。この爆発で海底カルデラから誕生したのが、「クラカタウの子」を意味するアナック・クラカタウ島だ。

 レイノルズさんによると津波の爪痕は、ラカタ島にも及び、海岸線から25メートルほどの高さまであった草木が、地すべりによってなぎ倒され、茶色の山肌がむき出しになっている。さらに周辺の島では、火山灰や有毒な火山ガスを含む酸性雨の影響で、多くの植生が枯死しているという。

 

周辺の海水が2色に…

 アナック・クラカタウ島周辺の海域は、火山から流出した硫化水素などの影響で海水がオレンジ色に変色。綺麗な青い海との境目がはっきりわかる状態だ。


 

 アナック・クラカタウ島は山がそびえていた部分が完全に吹っ飛び、海水が流入。火山堆積物によってせき止められたことで、カルデラ湖になった。周辺からは現在もガスや水蒸気を発しているという。素晴らしい写真だ。

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