気象

金属製タイヤチェーンで思わぬ事故 関東であいつぐ 三連休は要注意(動画)

 関東地方南部や山梨県ではこの三連休、雪や雨が降る見込みで、山間部では積もるおそれがあると予想されている。こうしたなか、国民生活センターはタイヤチェーンを使う機会が少ない関東地方では、トラブルや想定外の事故が起こる可能性があるとして注意を呼びかけている。

 

 雪道や凍結路の滑り止めにタイヤに取り付けるチェーンには、金属製のタイプと、ウレタンやゴムでできているタイプの2種がある。国民生活センターが調べた2016年度の販売数量は、金属製が約40万ペア、非金属製が約24万ペアとなっていて、金属製チェーンの方が販売数が多い現状だ。

車体やホールが傷だらけ

 全国の消費者センターには例年、タイヤチェーンに関する多くの相談が寄せられるが、そのうち6割以上が関東南部に集中するという。日本の人口比率から考えても、多い割合で、背景には冬の間に積雪が少なく、タイヤチェーンを使う機会があまりないため、不慣れな人が急な雪に対して使うことがあるためだという。

 

 なかには、友人から借りた新品のチェーンを装着し、時速40キロで走行中に前輪左側だけ切れて、バンパーに当たって傷がつき、修理代が25万円かかるという。販売したカー用品店に苦情を伝えたが、チェーンの品質に問題はないとされたケース(埼玉県、60代女性)や、高速道路を走行中に買ったばかりの金属製チェーンが切れて、ホイールが傷だらけになったなどといった相談が相次いで寄せられている。

チェーンが緩む理由

 国民生活センターは2017年、過去5年間で金属製のチェーンを使ったことがあると答えた457人にアンケート調査を実施。その結果、4割の184人が、走行中にチェーンが弛んだとか切れたなどのトラブルに遭っていたことがわかった。

 

 トラブル体験者のうち25%が、「車体やホイールに傷ついた」などと答えているほか、なかにはブレーキなどの重要部品が破損したケースもあるという。

 

 こういったトラブルが発生したときの走行状況を聞くと、4割近くが「時速30キロ〜50キロで直線走行中」と答えており、「30キロ以下」は15%、「発進時や加速時、深みに入って出ようとしたとき」も12%近くあった。

 

 さらに路面状況については、チェーンが緩んだ人の約7割は積雪や凍結路面、チェーンが切れた人の約5割がアスファルト路面の走行中にトラブルに遭っていたという。

トラブル発生時の路面状況は?

 同センターが、相談内容をもとに再現実験を実施した結果、ゴムバンドや巻き上げ器を使って、チェーンがしっかりとタイヤに固定されておらず、浮き上がった状態のままだと、時速30キロでも車体に当たったり、発進時にアクセルを強く踏み込んだ際に、車輪が空転することが判明。路面に叩きつけられて摩耗が早まったり、破断する可能性があるほか、ブレーキホースに巻き付くおそれもあるという。

 

 さらにタイヤチェーンを付けた状態で急ブレーキをかけると、ゴムバンドを使って固定していても、チェーンが路面とタイヤの間で大きく捻れる場合があることもわかった。

 

 

 気象庁によると、関東南部や山梨県では、12日夕方から13日未明にかけて雪や雨が降り、山間部では積雪のおそれがあるという。予想より降水量が多くなり、気温が下がれば、関東地方の平野部でも積雪の可能性が強くなるという。車でのお出かけの際には、ぜひ注意してほしい。

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