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アザラシが車道行進の謎「海まで8km!」カナダ東部の田舎町 (動画)

 カナダ東部のニューファンドランド島で今月初め、全人口1000人足らずの田舎町の住宅街を、40匹あまりのタテゴトアザラシが行進しているのが目撃された。海までは少なくとも8キロ、何台もの車が立ち往生している猛吹雪のなかを、腹ばいになって突き進む理由は何なのか?

 

 奇妙な行進に遭遇したのは、ニューファンドランド島北部に位置するロディクトンで、狩猟ガイドを務めるブレンドン・フィッツパトリックさん(Brendon FitzPatrick)さん。

 今月4日、自宅近くを車で移動していたブレンドンさんは、雪道の向こうからほふく前進するように向かってくる銀色の生き物を発見。タテゴトアザラシだと気づいて、思わずブレーキを踏んだ。

 

「ロディクトンは、大西洋から離れた入り江の一番奥に位置する町です。海岸までは少なくとも5マイル(8キロ)も離れている住宅街にアザラシが現れるはずないのです」

町のあらゆるところで見つかる

 

 

 注意深く運転しながら町の中を見回したところ、ガソリンスタンドや住宅街の裏庭、事業所の玄関先など、あらゆるところでアザラシが行進している。このまま放っておけば、なかには車にひかれてしまうアザラシがいるかもしれない…、そう危惧したブレンドンさんは、ロディクトン市とカナダ水産海洋庁(DFO)に通報した。

1週間で40頭…陸上遠征の理由

 

 現場に駆けつけたDFOの職員は2本の棒の間に網を張った特別な捕獲器で8頭を捕獲し、10キロ離れた海沿いの町へ運んだ。アザラシは人が近づくとパニックを起こして吠え立てるために、素早く捕獲しなければならない。最終的には、今月4日に最初の1頭が見つかってから、1週間で約40頭のアザラシがロディクトンに遠征していたことがわかった。

 

 DFOの専門家によると、今年ニューファンドランド島周辺の海上には北極からの流氷はまだほとんど無く、海にはエサになる小魚が少ないため、腹をすかせて入り江の奥までたどりつき、あてもなく陸上をトボトボ(?)と歩き回っていたのではないかという。

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