歴史

ナポレオンのロシア遠征で顔を切り刻まれた兵士 200年後に顔を取り戻す

 

 1812年、ナポレオン率いる70万人の軍隊がロシアに侵攻し、大敗を喫したモスクワ遠征で戦死したフランス軍の兵士の生前の顔が復元された。この兵士は、サーベルで顔を切り刻まれてあごの骨を砕かれており、集団墓地に埋葬された犠牲者だ。

負傷後2カ月生き抜いた

 このうち26人分の遺体が葬られていた墓地で顔面を大ケガした若い兵士を発見。傷跡から、ロシア軍のサーベルによって切り刻まれた可能性が高く、あごの骨と歯の一部が失われていた。

 

 あまりにも悲惨なケガのために即死したものとみられたが、分析の結果、負傷して2カ月間(6週間〜3カ月以内)は生存していた痕跡が確認されたというから驚きだ。

 骨の詳細な分析から、このタフな男は20〜25歳程度で死亡したと判明。頭蓋骨のCTスキャンデータから、頭部骨格の3Dモデルを制作し、肉付けして顔を再現した。

 

 この調査では、髪や目の色についてはわからなかったものの、当時のナポレオン軍の記録に残されている兵士の特徴をもとに復元。母国から遠く離れた辺境の地で命を落とした兵士の顔が約200年ぶりに戻ってきた。推定年齢22歳前後だとすれば、いささか老けて見えるが、誰かに似ている気がしないだろうか?

 あなたにオススメの記事