感染症

人気のペット・ハリネズミでサルモネラ症 感染あいつぐ11人 米国

 最近ペットとして人気のハリネズミ。東京都心では、猫カフェやフクロウカフェなどに続いて、ハリネズミに触れ合えるカフェも登場しているが、米疾病予防管理センター(CDC)は今月25日、ハリネズミの飼育者11人が相次いでサルモネラ感染症にかかったと発表し、注意を呼びかけている。

 

 サルモネラ症は、下痢や嘔吐、発熱や腹痛を引き起こす感染症として知られ、ほとんどの場合、症状は軽く、治療をしなくても自然回復するケースが多い。しかし、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では、深刻な脱水によって、生命の危機に陥ることもあるので要注意だ。

別名「ネズミチフス菌」

 CDCによると、米国内では昨年10月22日から12月25日までの2カ月間に、中部のミズーリ州やミネソタ州など8つの州で11人がサルモネラ症に感染し、うち1人が入院している。聞き取り調査の結果、11人の患者のうち10人がペットショップやブリーダー、ネットショップなどを通じて購入したハリネズミを飼っているという。

 

 これまでの調査でミネソタ州の2人の患者が飼育中のハリネズミ3匹からサルモネラ菌の一種である「サルモネラ・ティフィリウム」が検出されている。サルモネラ菌には、腸チフスなどを起こすタイプと、食中毒を起こす非チフスタイプに大別されるが、「ティフィリウム」は後者に属し、通称「ネズミチフス菌」と呼ばれる。

キスは厳禁

 食中毒の場合は汚染された鶏肉や牛肉、豚肉、卵やその加工品、チョコレート、落花生などが原因食品になるが、米国の場合は、ハリネズミとキスしたり、触った手を洗わずに食事したりするのが原因だと考えられている。

 

 サルモネラは熱に弱く、食品であれば70℃以上の熱で1分以上加熱することで菌を死滅させられるが、ペットの場合は、食品が保管されている台所を自由に歩きまわらせないようにしたり、ハリネズミを触った後は石鹸で手を洗うようにしてほしいと注意を呼びかけている。

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