生物

青緑色のゴキブリが西表島にいる!「太古の生物」という定説くつがえす

 たとえ核戦争で全人類が滅亡しても、生き残ると言われるゴキブリは、洋の東西を問わず嫌われ者。ところが、石垣島や西表島には、「日本で最も美しい」と言われる瑠璃(るり)色のゴキブリがいるのだ!

 

 筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所の松田龍一郎教授と藤田麻里さんらを含む世界7カ国17の研究機関のグループは、地球上に生息する66種類の昆虫の約2400の遺伝子解析を実施。進化の歴史について、系統樹を作成した。

 

 このなかでゴキブリについては、約2億6000万年前にゴキブリ目とカマキリ目が枝分かれし、2億年前に現代のゴキブリの先祖が出現したことが判明。その後、中生代になって多様化し、1億5000万年前から6600万年前に主要なゴキブリの仲間が出そろったことがわかり、従来考えられていた3億年前の太古の昆虫という定説が覆された!

 

 現在生きているゴキブリの大部分が、体内に住みついている細菌「ブラッタバクテリウム」を利用して、老廃物を必須アミノ酸やビタミンなどといった生命活動に必要な物質に変えてエネルギー源としている。これが脅威の生命力の秘密だが、この共生関係が出現したのは過去一度だけ。ホラアナゴキブリとシロアリ類に進化する過程では、この共生関係が失われたことも明らかになった。

 

 驚いたことに日本には50種類近いゴキブリがいると考えられており、最も馴染み深いのは家のなかに潜むクロゴキブリやチャバネゴキブリといった憎いヤツラだが、原始的な姿を保っている「ムカシゴキブリ」の仲間には、亜熱帯林に生息する希少種ルリゴキブリがいる。日本で最も美しいゴキブリと言われており、生態は謎に満ちている。

 あなたにオススメの記事