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アナグマがヒョウに体当たり「子供を返せ!」アフリカ(動画)

 南アフリカ北部の野生動物保護区で最近、獲物を捕まえたばかりのヒョウに、勢い良く突進するラーテルが目撃された。無謀とも言えるこの行動の背景には、ヒョウから我が子を取り返すという母の強い愛情があった!

 

 英語で「蜜アナグマ(Honey Budger)」と呼ばれるラーテルは、イタチの仲間だ。頭から背中、尻尾にかけて体の上面が白く、顔から腹、四肢にかけては黒い毛で覆われたユニークな姿が特徴で、名前のとおり、好物はハチミツだが、繁殖期になるとライオンや水牛にも立ち向かうことから「世界一怖いもの知らず」とギネス認定されたこともある。

 

 南アフリカ北部の国境近くにあるクルーガー国立公園でサファリガイドを務める28歳のサハラ・ウルフソン(Sahara Wulfsohn)さんは今月初め、5人の観光客をゾウの群れに案内したのち、一休みしにベースキャンプに戻った。ロッジで午後の計画を練りながら、お茶を飲んでいる最中に、10メートルほど離れた茂みで、ヒョウが1匹の若いラーテルを仕留める場面に遭遇。

 

 

「すごい!ドライブに行かなくても、宿の目の前で動物が見られるなんて!」と客が興奮するなか、黒と白のツートーンの塊がサッと出現。獲物の息の根を止めようとしていたヒョウに体当たりを食らわせた。

 

 見物客も驚いたが、もっと慌てたのはヒョウ本人(本猫)だ。マンガのように砂煙を上げながら飛び上がり、獲物を放り出して逃げ出した。

 

 この荒っぽい一撃を食らわせたのは、ヒョウが捕まえたラーテルのお母さん。我が子の危機を知った瞬間、取り返そうと、自分の体より何倍も大きなヒョウに猛突進したのだ。ヒョウはバランスを崩しながらほうほうの体で崖をのぼっていったが、ラーテルの母親は執拗に後を追いかけ、戻ってこないと知るやいなや、我が子の元へ駆け寄った。

 

 子供は、ヒョウに噛まれて右前足の骨を折っているとみられるが、ラーテルの皮膚は装甲車のように分厚く硬いことから、母親の保護によって、高い確率で生き残るだろうと思われるという。

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