感染症

40代はしか患者 新幹線で大阪〜東京往復 感染拡大のおそれ

 今月8日から10日にかけて、大阪と東京をJR東海道線の新幹線で往復した40代の女性がはしか(麻しん)に感染していたとして、不特定多数の人が感染するおそれがあるとして大阪府が注意を呼びかけている。

 

 大阪府によると、この女性は今月6日に発熱があったあと、8日午前11時56分新大阪発、同午後2時半東京着の新幹線「のぞみ340号」に乗車。

 

 9日に発疹が現れ、翌10日の午後6時に東京を発車した「のぞみ121号」を利用して、同日午後8時33分ごろ新大阪に帰省した。女性は12日に医療機関を受診し、翌13日にはしかだと確定したという。

三重県と大阪府で患者が多い

 はしかは感染すると、10日〜12日の潜伏期間を経て、風邪のような症状が現れ、2〜3日熱が続いたあと、39℃以上の高熱と発疹が出現する。肺炎や中耳炎などの合併症が出やすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症するリスクもあり、深刻な場合は死亡するケースも報告されている。

 

 国立感染症研究所によると、今年に入ってから2月3日までに、全国の医療機関から報告があったはしかの患者数は計148人(累計)。都道府県別に見ると、患者数が最も多いのは三重県で49人、続いて大阪府43人、愛知県14人、東京都は10人だ。

 

 このうち三重県では、昨年12月に津市で行われた新興宗教団体で行った研修会の参加者のうち、ワクチン未接種の信者を中心に集団感染が拡大。信者のひとりが、年明けに大阪市内で開かれたアイドルの握手会に参加したことがわかったことから、三次感染のリスクが高まった。

 

 大阪府は、患者が新幹線で大阪〜東京間を往復していた事実を受けて、「不特定多数に接触している可能性があり、感染が拡大するおそれがある」として、注意を呼びかけるとともに、予防接種の重要性を訴えている。

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