救急

風呂で遊ぶ「カプセル入りスポンジ」幼女の膣内に侵入 摘出まで5カ月!注意喚起

 水やぬるま湯につけるとカプセルが溶けて、中から恐竜や動物などの形をしたスポンジが出てくるというオモチャが、保護者が知らない間に、入浴中の4歳の女の子の膣(ちつ)内に入りこむ事故が発生した。消費者庁は、「生命や身体被害に関する重大事故」として全国に注意を呼びかけている。

 

 消費者庁によると、この事故は2018年9月に医療機関から報告を受けて明らかになったもの。100円均一ショップで購入したカプセル入りのスポンジオモチャで入浴中に遊んでいた4歳の女の子が、遊び始めてから2カ月ほど経過したころに、下着に不正出血が見つかり、医療機関を受診。

原因不明の不正出血が4カ月続く

 複数の病院で調べたが症状は改善されず、出血や性器のただれ、強い臭気などの症状が続いた。さらに血尿が確認されたことから、小児科を受診し、同病院の産婦人科でMRI検査を受けた結果、膣内に異物が見つかったという。

 

 最初に不正出血が見つかった5カ月後、女の子は全身麻酔による摘出手術を受け、7日後に退院。摘出から約1カ月後に不正出血が止まった。取り出された異物は、恐竜の形をしているスポンジで、100円均一ショップで販売されていた商品だった。

最短で2分弱でカプセルから出てくる

 国民生活センターが市販の「カプセル入りスポンジ」11銘柄について調査したところ、いずれも長さ2センチ、幅8ミリ程度のカプセルが12個入っていた。このカプセルはゼラチンでできていて、湯に漬けるとカプセルが溶けて、中のスポンジが水を吸収して膨らみ、カプセルを破って元の形に戻る仕組みだ。

  

 実験の結果、37℃〜42℃の湯では、カプセルがスポンジから出てくるまで最短で1分40秒、最長で22分かかることがわかった。

 

   カプセルの大きさと形状は、調査した11銘柄でほぼ同じで、健康食品や医薬品のカプセルに使われているものとそっくりだったことから、誤って口に入れた場合、窒息する危険性もあると指摘している。

誤飲のおそれもある

 消費者庁は、今後も同様の事故が発生するおそれがあるとして、入浴時には▽保護者の目が届くところで遊ばせ、必ずカプセルとスポンジの個数を確認すること、▽子供の手が届かない場所に保管し、▽口や鼻、耳に入れないようにしてほしいと呼びかけるとともに、万が一、体内に入ってしまった場合は、一刻も早く医療機関を受診してほしいと呼びかけている。

 

 この問題について獨協医科大学の多田和美産婦人科医は「入浴中は筋肉の緩みで異物が入りやすい状態になる。いったん膣内に入ると、自然に排出される可能性は低く、不正出血やただれのほか、膣と膀胱(ぼうこう)の間に穴が開くなど重症化するおそれもある」と話している。

 

 また、武蔵野赤十字病院の道脇幸博医師は、「乳幼児は誤嚥(ごえん)事故を起こしやすい。カプセルが気道に入ると、膣内に入った場合と同様に、スポンジはレントゲンに写りにくいため、原因を特定するのに時間がかかることもある」とコメントしている。

 

■子ども医療電話相談では、小児科の医師や看護師が、お子さんの症状に応じた適切な対処の方法や、受診先の病院のアドバイスを行っている。

電話番号(全国同一の短縮番号)#8000

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