感染症

インフル患者 全国98万人「ピークは超えたが急性脳症は過去最多」

 国立感染症研究所は15日、最近1週間あたりに国内で報告されたインフルエンザ患者は前週より大幅に減って、推計で98万3000人だと発表した。しかしいまもなお、全都道府の保健所地域で警報レベルを超えているうえ、今シーズンは過去3シーズンを上回る数の急性脳炎の患者が報告されている。

 

 国立感染症研究所によると、2月4日〜10日までの1週間に、全国5000カ所の定点医療機関を受診したインフルエンザ患者の報告数は12万9989人。医療機関1カ所あたりに換算すると、前週より17人ほど少ない26.28人になった。このデータを元に推計した全国の患者数は約98万3000人と、前週より68万人余り減少。

 

 医療機関あたりの患者数を都道府県別に見ると、前週に続いて埼玉県が最も多く38.56人、次いで沖縄県35.50人、新潟県35.44人、大分県35.12人、宮城県32.98人などと続き、全都道府県で前週より減少した。患者数が全国で警報レベルを超えている保健所地域は全都道府県で496カ所と、いまも流行レベルマップは真っ赤だ。

 

 また、インフルエンザに伴って、急性脳炎の患者が増えている。国立感染症研究所によると、今シーズンに入ってから2月4日までに報告された「インフルエンザ脳症」の患者は127人。過去3シーズンの同時期では、2015〜16年が57人、2016〜17年が54人、2017〜18年が108人で、新型インフルエンザが流行した2009〜10年のシーズン以来、最多ペースで増えているという。

 

 インフルエンザ脳症は、熱性けいれんや意識障害、うなじあたりの筋肉が硬直するなどといった中枢神経症状を引き起こすもので、子どもが多い。今シーズンはピークを超えたと言っても、まだしばらくは予防対策を怠らないようにしたい。

 

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