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ハクトウワシ「氷湖にはまってさぁ大変!」脚凍る 米国(動画)

 アメリカの国鳥であるハクトウワシをご存知だろうか?白頭鷲という名のとおり、頭と尾が白い羽に覆われていて、誰が見ても「カッコイイ姿」をしていることから、合衆国の国章や陸軍の紋章など、さまざまなシンボルに採用されている。今月初め、ミシガン湖の氷上で、脚に氷の玉がはりついて動けなくなっている1羽のハクトウワシが救助された!

 

 このハクトウワシは今月1日、北部ミシガン州を拠点とする写真家ケン・スコットさんが、数日前からの寒波で表面が凍りついたミシガン湖のほとりで撮影中、氷上でエサを探す4羽のうち1羽が飛び立てなくなっているのに気づいた。

3.6kgの氷の玉がはりついて飛べない

  ワシは湖畔から30メートルほど離れた場所に浮いている氷の上で身動きができなくなっており、スコットさんの姿を認めて羽ばたこうとしたが、何かが邪魔して飛び立てないようだった。そこで知り合いの野鳥保護団体「ウィングス・オブ・ワンダー(Wings of Wonder)」に連絡し、救援を要請。

 

 ミシガン湖は底まで凍りついていたわけではないので、下手をすれば、救助者までも冷たい湖に落ちる危険がある。防水ズボンを履いた救助チームが手袋をはめた手に分厚い毛布を広げて現れたとたん、ワシの方からほとりの近くまで近づいてくれた。

 

 3人がかりで保護し、施設まで連れ帰ったハクトウワシは、両足と尾の先端に重さ3.6キロの氷の玉がはりついていて、文字どおり「足かせ」となっていた。鋭い爪にひっかかれないよう1人が爪を押さえ、ひとりが抱えあげて、もうひとりがお湯をかけて氷を溶かしてあげた。

 

 幸いにも凍傷は起こしていなかったが、かなり衰弱していたので、体力を取り戻すためには10日ほどリハビリが必要だと獣医が告げた。

 

 それからは、スタッフが日に1回与えてくれるウサギやネズミ、魚肉などを食べて、訓練小屋のなかを飛び回る練習を開始。ようやく今月10日、大勢の人に見守られながら、力強い羽ばたきで森の中へ帰っていった。

 

 

 NPO「ウィングス・オブ・ワンダー」の代表を務める環境保護活動家、レベッカ・レスダード(Rebecca Lessard)さんは、「猛烈な寒波がもたらした大雪によって、野生動物たちはエサがとれなくなり、米国の象徴であるハクトウワシも犠牲になっているのです」と話している。

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