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懐中電灯やラジオの点検時は要注意!電池の事故あいつぐ 330件(動画)

 

 きょう3月11日で、東日本大震災から8年。自然災害があいつぐ近年では、毎年この日の前後に、ふだんの防災対策を点検・更新する家庭も多くなってきた。

 

 そうしたなか、消費者庁と国民生活センターは、懐中電灯や携帯ラジオなどの電池が原因の事故が過去5年間で300件以上あいついでいるとして、注意を呼びかけた。

過去5年間の報告数332件

 消費者庁によると、2018年6月末までの5年間に、全国の医療機関などから寄せられた事故の報告は332件。原因別に見ると、このうち最も多いのが「発熱」で118件(36%)、次いで「液漏れ」110件(33%)、「破裂」84件(25%)などと続く。

 

 事故の原因となった電池は、アルカリ乾電池やマンガン乾電池、ボタン電池などさまざま。なかには、「新品の乾電池2本を入れたばかりのラジオを聞いていたところ、破裂音がして音が聞こえなくなった。電池ボックスを開けると、乾電池が高温を発していた」というケースもあり、この場合は、マイナス(−)極についていた微細なキズによって、フタをしめたときに+極と−極がつながり、ショートしたのが原因だった。

ショートや液漏れが多い

 また、懐中電灯の電池を取り出した際に4本のうち1本が液漏れしていて、3歳の子供が太ももに化学熱傷を負ったり、卓上時計から取り外した乾電池から液漏れし、机の表面塗装が剥げ、触れた指に湿疹ができたというケースも…。

 

 さらに使わずに放置していた置き時計の電池が突然破裂して、破片が飛び散ったとか、懐中電灯のボタン電池を交換する際に飛び散って、まっぷたつに割れたなどという危険なケースも報告されている。

内部で何が起こってるのか?

 アルカリ乾電池の内部では通常、+極と−極が分離されており、両極の端子は絶縁されている。しかし、保管状態によって外装ラベルや−端子付近の絶縁リングに傷があると、電池ボックスのバネなどを通して、+と−が直接つながりショートする場合がある。

 

 また、複数の電池を使う場合、+と−を逆に装填してしまうと、想定外の化学反応が起こって内部でガスが発生して圧力が上昇し、ガスとともに電解液が漏れ出すこともある。漏れ出した液は、アルカリ電池の場合、触ったり、目に入ったりすると、皮膚障害や失明の危険があるほか、家具や家電に付着すれば、損傷するおそれもあるという。

 

 国民生活センターは、アルカリ電池をわざとショートさせる実験と、+と−を逆装填した場合の実験を実施し、そのようすを撮影した動画を公開。

 

 ショートさせる実験では、開始直後から表面温度が急上昇し、約1分後には100℃、約4分後には最高160℃に到達。この状態が15分間も続いたという。

 

 ふだん使う機会が少ない懐中電灯や携帯ラジオを点検する際には、電池の向きをよく確認して装填するとともに、複数個の電池を使う場合は、銘柄が同じものを使用し、古い電池と新しい電池は混合しないようにしてほしいと国民生活センターが注意を呼びかけている。

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