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「音速超え!」大気を切り裂く衝撃波 NASAが撮影に成功 ソニックブーム研究

 米航空宇宙局(NASA)は6日、空軍機が音速を超えた瞬間に発生する衝撃波の撮影に成功したと発表した。爆発音「ソニックブーム」を軽減させるための研究過程で開発された撮影技術だという。

 

 マッハで飛ぶ超音速飛行機といえば、2003年に引退した「コンコルド」だ。ニューヨークとパリ間を、ジャンボジェット機の半分程度の3時間半の速さで飛んだが、燃費の悪さやコストの高さに加えて、機体から発せられる衝撃波が地上に届いたときに爆発音のように聞こえる「ソニックブーム」が問題視されて引退。それ以来、航空機の開発ではソニックブームをいかに低減させるかが課題になっている。

ソニックブームを軽減させるための研究

 NASAは、カリフォルニア州エドワーズにあるアームストロング飛行研究センターで10年以上にわたって、この問題に取り組んできたが、空軍のテスト機2機が、編隊を組んで飛行中、超音速に達した際に大気中に生じた急激な圧力変化を可視化させるのに成功した。

 

 2機は互いに一定の距離を保ちながら、高度約600メートルを飛行。後ろの機体が3メートルほど低く飛ぶなか、ほぼ同時にマッハ1.05(時速1300キロ)の音速を超えた瞬間、双方から衝撃波の流れが発生。さらに、先を進む機体の衝撃波に2機目が突っ込んだときの干渉作用まで明確にとらえられている。

NASAの開発機とは?

 従来、衝撃波の研究には太陽を観測する技術を応用した撮影方法が使われていたが、今回新しく開発された技術ならば、より鮮明に撮影できるうえ、3倍のデータ量を取得するのが可能になるため、ソニックブームの研究に拍車がかかると期待されている。

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