地震

東日本大震災から8年「余震は過去1年間で471回」とびぬけて多い

 東日本大震災から8年目を迎える今年、気象庁は現在でも東北地方の太平洋側の震源域では、1年間に471回の余震が発生している事実を明らかにした。昨年7月には福島県沖でマグニチュード5.8、最大震度4の地震を観測している。

 

 2011年3月11日午後2時46分、岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸や沖合にかけて広い範囲で発生した地震は、日本の観測史上最大のM9.0、最大震度7の揺れを観測した。震源域では直後からM7.0以上の余震が3回相次ぎ、余震回数は、この1年間で8112回にのぼった。

現在の余震活動は…

 気象庁によると、7年目にあたる2018年3月11日から今月6日までの1年間で観測された余震の合計は471回と、当時の15分の1以下に減少してきている。しかし、東日本大震災が発生する前の2001年から2010年の10年間の年平均回数(306回)に比べれば、1.5倍あまり多く、沿岸部を中心に、活発な余震活動が継続していると言える。

2018年7月には福島県沖でM5.8

 昨年1年間だけ見ても、7月31日には福島県沖でM5.8の地震が起きるなど、M5級の地震が21回、M4級は172回発生している。

 

 気象庁によると過去8年間の余震回数の合計は、1万3861回。年を経るごとに、余震回数は減少傾向にあるものの、今年に入ってからもすでにM5級が3回、M4級は27回と、この2カ月あまりで計80回の余震が起こっており、依然として活発な状態が続いているのだ。

突出して活発な余震活動

 東日本大震災の余震活動を、日本周辺で発生した過去の巨大地震と比べると、突出して活発だ。

 

 例えば、地震規模が近い「2004年インドネシア・スマトラ北部西方沖地震(M9.1)」や「2010年チリ沖地震(M8.8)」と比較してもなお、東日本大震災の余震回数のほうが上回るという。

M7級の地震発生確率は最大90%

 

 ちなみにインドネシア・スマトラ沖の余震域では、本震の7年半後の2012年4月にM8.6、チリ沖地震の余震域に隣接するエリアでは、本震の5年半後の2015年9月にM8.3が発生している。

 

 折しも政府の地震調査委員会は先月、「東北沖の太平洋で、今後30年以内にM7級以上の地震が発生する確率は最大90%」だという見通しを示した。巨大地震が、もう二度と来ないわけではない。M7やM8級地震への備えは、これまで以上に必要なのだ。

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