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まな板のマンボウ空を飛ぶ?船ドックからの救出劇 南アフリカ(動画)

  南アフリカ南端のケープタウンで今月2日、船の修理場であるドック内で、身動きできず、座礁しかかっているマンボウが見つかった。救助要請を受けた水族館チームは、港の協力を得て、巨大なマンボウを担架に載せてクレーンで吊り上げて、運河の向こうへ運ぶことにした。

 

 船の代わりに迷子のマンボウが入り込んでいたのは、南大西洋に面したケープタウンのV&A波止場だ。この日、作業員はドック内にたまった海水を排水中、入渠(にゅうきょ)門から最も離れた場所で、巨大なマンボウが浅瀬に取り残されているのに気づいた。

まな板の鯉になったマンボウ

 要請を受けて駆けつけたツー・オーシャンズ水族館のマリーケ・ムーソン(Maryke Musson)さんらは、港の作業員に、今すぐ排水を止めるよう頼んだ。

 

 チームは、マンボウを担架に乗せて、クレーンで吊り上げてドックから抜け出す救出法を考えたが、マンボウは最大で全長3メートル、体重は2トンを超える。そこで、ロープを巻き取るリールを利用して、大型の円形担架を急ごしらえすることを決定!救出作戦は翌日に持ち越された。

 そして、翌日。マンボウ専門家も加わり、血液やヒレの細胞の一部を採取して、寄生虫の有無を調べたのち、マンボウを担架にのせた。まさに「まな板の鯉」状態だ。

 

 そして、コンテナの積み下ろしに使うガントリークレーンを使って、マンボウを担架ごと釣り上げ、ドックと外洋の間にかかっている橋をひとまたぎして、運河の外へ。

世界で一番「太陽に近づいたマンボウ」

「マンボウ(学名:Mola mola)は、海面に横倒しになって浮いている姿が日光浴をしているように見えることから“Sun Fish(太陽の魚)”と呼ばれていますが、このマンボウは世界で一番太陽に近づけたと思います」とマリーケさん。

 

 橋を越えたあとは、そろそろと海面に下ろされ、水族館職員のクレア・テイラー(Claire Taylor)さんに付き添われて、港を出て安全な外海まで泳いでいったという。

 

 

 この港にマンボウが迷い込んだのは今回で2回目。2017年8月にも、排水中の船ドックで、浅瀬にはまって身動きできなくなったマンボウを10人以上の人海戦術で運んだことがあった。そのようすはまるでマンボウのお神輿のようだったという。

 

 

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