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「耳掃除はするな!」耳に残った綿棒のカス 5年後に感染症の原因に!英国

 英国で最近、31歳の男性が意識を失って救急搬送された。5年以上前に耳掃除をしたときに残っていた綿棒の先端が原因で、緑膿菌に感染し、壊死性外耳道炎を起こしたのだ!

 

 英国の医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)』に今月6日発表された症例報告によると、この男性患者はある日、突然意識を失って倒れ、コヴェントリー大学病院の緊急治療室へ搬送された。

 

 発作時の状況から男性が脳神経障害を起こしている可能性があると疑ったアレクサンダー・チャールトン医師は、脳のCTスキャン検査を実施。その結果、頭蓋骨の左側の耳の近く(耳管)に膿(うみ)がたまって炎症を起こしているのに気づいた。

 

 そこで耳の緊急手術を行ったところ、綿棒の先端部分が見つかった。綿棒は耳垢や皮脂にまみれていて、最近取り残されたものでないことは明らかだった。

耳掃除するな!

 手術後に意識を取り戻した患者によると、過去5年間にわたって左耳がよく聞こえず、ずっと不快感を感じていた。耳鼻科を受診したこともあるが、まったく改善されなかったという。

 

 世界でも指折りの風呂好きな民族として知られる日本人は、入浴のたびに耳掃除をする人も少なくないが、この男性もご多分に漏れず。発作で倒れる10日ほど前から、左耳から分泌物が漏れ出ていることも気づいていたが、耳掃除はやめなかったという。

 

 男性は1週間後に退院してからも、抗生物質の投与を受けるため、2カ月受診を続けたが、耳の不調はすっかり消え失せ、聴覚も元通りよく聞こえるようになったという。

 

 チャールトン医師は、すっかり回復した患者に向かって最後に、「もう二度と綿棒で耳掃除をしないよう。耳垢が詰まったら病院に来なさい」とアドバイスした。 

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