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性の乱れ? オス・メス3羽で愛を育むワシ 米国で発見(動画)

 米国中部を南北に流れるミシシッピ川で、ひとつの巣にオス2羽、メス1羽で暮らすハクトウワシのトリオが見つかった。米国の国鳥ハクトウワシは通常、一夫一婦制とされており、縄張り意識が強いことから、非常に珍しいケースだとして注目されている。

 

 風変わりなトリオが見つかったのは、イリノイ州西部フルトン郡の国立野生生物保護区だ。この地で100年近く野生動物の観察保護を続けるグループ「スチュワード(STEWARDS)」は最近、ミシシッピ川のほとりで、3羽のハクトウワシが巣の中で代わりばんこに卵を温めているのに気づいた。

 「ヴァーラー(勇気)1号」「ヴァーラー2号」と呼ばれているオスが最初に確認されたのは2013年。2羽は当初、縄張りを争っていたライバル同士で、後からやってきた2号は、何度も1号を追い出そうしたが勝負はつかず…。

 

 そんなとき現れたメスの「ホープ(希望)」は、2014年に2号と夫婦になり、卵を産んだ。恋の争いに破れた1号は、この地を去ろうとせず、カップルと適度な距離を保ちながら居座り続けた。

 

 異変が起きたのは2015年。なんとホープが、両方のオスと繁殖するようすが確認され(!)、トリオ生活を開始。この不思議な関係は2017年まで続いていたが、産卵したばかりの卵を狙って巣を襲ったよそ者のワシのせいで、ホープは逃げ出し、二度と戻ってこなかった。残されたオス二羽が、卵を温めて二羽のひな鳥を孵化させたという。

 しばらくはオス同士の同居生活が続いたが、2017年9月、別のメスがこの巣を訪れて、トリオ生活は第2段階へ。グループはこのメスを「スター(希望の星)」と名付けた。

 

 観察グループの最近の報告によると、オス2羽は首尾よく交尾を果たして、2個の卵が産み落とされたのを確認。紅一点のスターはなかなか気が強い性格のようだが、パパたちは常に仲良く、交代で卵を温めているという。元気なひなが生まれるのが楽しみだ。

 

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