食中毒

海岸で採った貝から麻痺性の毒 大阪湾で2人が食中毒

 今月16日、大阪湾で採ったムラサキイガイ(ムール貝)を茹でて食べた80代の夫婦が、直後から手や口のしびれ、めまいなどを訴えて医療機関を受診していたことが明らかになった。大阪府は「周辺海域で貝毒が発生している」として、アサリなどの二枚貝を採って食べないよう注意を呼びかけている。

 

 食中毒が発生したのは今月16日、和歌山県との県境に近い泉南郡岬町の深日(ふけ)港で近くに住む80代の夫婦が、自生していたムラサキイガイを採取し、自宅で茹でて夕飯で食べた直後、食中毒症状を発症。

 

 報告を受けた泉佐野保健所が残っていた貝を回収して検査を行った結果、麻痺性貝毒が確認された。この毒は、アサリや牡蠣などの二枚貝が、毒素を持った植物プランクトンをエサとすることで、体内に毒が蓄積するもの。貝が毒を持っているかは見た目では判断できず、加熱調理しても分解されることはない。

 

 食中毒症状はふぐ毒に似ており、食後30分程度で舌や唇などがしびれ、重症化すると体が思うように動かなくなり、最悪の場合、12時間以内に呼吸麻痺で死亡するケースもある。

 

 患者2人は現在、快方に向かっているが、大阪府健康医療部は先月下旬以降、大阪府の周辺海域では国の規制値を超える高い濃度の貝毒が発生しているとして、海岸や淀川下流部に自生するアカガイやトリ貝、シジミ、タイラギなどを食べないよう注意を呼びかけている。

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