医療技術

次の「謎肉」はこれだ!日清食品と東大「培養ステーキ肉」を開発 世界初

 インスタントラーメンを開発した日清食品の創業者、安藤百福さん夫妻をモデルにした人気ドラマがまもなく最終回を迎えようとするなか、日清食品ホールディングスは東京大学と共同で、牛肉の細胞をもとに、肉本来の食感を持つサイコロステーキ状の培養肉を作る技術を世界で初めて開発した。

 

 将来的に地球規模で肉の消費量増加が見込まれるなか、環境へ負荷をかけずに人工的に安全な肉が作れる技術だとして、注目が寄せられている。

 

 日清食品で「肉」といえば、カップヌードルに入った「謎肉」と呼ばれるサイコロ状の肉でおなじみだが、あれは味をつけた豚のミンチ肉(挽肉)や大豆などの成分を混ぜ合わせて、フリーズドライ製法で作ったもの。

次世代の「謎肉」候補か?

 近年、世界中で人工的に肉を作る研究が行われているが、ほとんどが「ミンチ肉」を作る技術。

 

 それに対して、日清食品と東大生産技術研究所の竹内昌治教授らのグループは、牛肉から採取した筋細胞にビタミンCを与えて筋細胞の成熟を促し、コラーゲンゲルの中で培養することで、立体的な筋組織を作製。この筋組織を複数重ねて培養することで、約1センチ角のサイコロ状のステーキ肉ができた。

 

 世界的な人口増加や食生活の変化によって、将来的に地球規模で食肉消費量が増加する一方、広い土地や水、飼料を必要とする家畜の生産は、環境への負荷が大きく、また厳密な衛生管理が求められる。研究グループは、肉本来の食感を持つ「培養ステーキ肉」の実用化に向けてさらに研究を進めると話している。

 

 なおこの研究成果は、今月24日に日本農芸化学会の2019年度大会で発表された。

 

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