宇宙

海王星に巨大嵐発生!ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた!NASA

 太陽系で最も離れた位置にある海王星の上空で、巨大な嵐が発生したのをハッブル宇宙望遠鏡が観測に成功した!嵐の幅は最大約1万3000キロと、地球の直径より大きい。

 

 惑星の嵐というと、木星で渦巻く「大赤斑」が最も有名だ。17世紀にフランスの天文学者カッシーニが発見して以来、300年以上も存在していると考えられている。幅は地球3つ分と大きく、正体は台風やハリケーンに似た現象だと言われているが、そのメカニズムはあまりわかっていない。

 その木星よりもさらに遠く、地球から43億5000万キロほど離れた海王星で初めて嵐が観測されたのは、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機ボイジャー2号が打ち上げから12年後の1989年8月に海王星に最接近したときだ。このとき、海王星の南半球に大きな黒い斑点模様がふたつ見つかり、研究者は「大暗斑(グレード・ダークスポット)」と「ダークスポット2」と命名。

 

 ところがその5年後の1994年にハッブル宇宙望遠鏡が海王星を観測した際には、ふたつの斑点は消失していた。そこでNASAゴダード宇宙飛行センターの研究チームは2015年以来、定期的に海王星の観測画像を分析してきたが、ようやく今回、キャッチできた。

 

 観測成果が掲載された惑星物理学の専門誌『ジャーナル・オブ・ジオフィジカル・リサーチ』によると、この写真が撮られたのは2018年9月と11月。海王星の北半球に長さ1万3000キロ、高さ6600キロほどの暗い色の斑点ができているのを確認した。

 

 新たな大暗斑のそばには、明るい白い雲も存在しており、研究チームは「メタンの白い雲の下で巨大な嵐が発達している可能性がある」と指摘。さらに、地球の高い山の頂上に現れるレンズ雲と同じ原理で上空の風が強く、悪天候になる前触れかもしれないと推測している。

 

 海王星の天気を観測しているチームによると、大暗斑は約20時間以内に西へ漂っていったことから、毎秒100メートル近い速さの風が吹いていると推測している。

日本の探査機あかつきは金星を観測

 

 同様の観測は、2010年に打ち上げられた日本の惑星探査機「あかつき」もやっている。

 

 あかつきは、2015年12月に金星の周回軌道に到着して以来、金星の大気や気温などの観測を続け、毎秒100メートルで吹き荒れる「スーパーローテーション」という暴風が発生するメカニズムの解明をめざしている。

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