生物

電光石火の忍者ネズミ!毒蛇に強烈ドロップキックの瞬間 米アリゾナ州(動画)

 

 米アリゾナ州の荒涼とした砂漠地帯で、猛毒のガラガラヘビの攻撃をかわすネズミが目撃された!生物の生態調査のために設置した暗視カメラが、決定的瞬間の撮影に成功した。ドロップキックがキレイにキマっている。

 

 この動画を撮影したのは、カリフォルニア大学リザーサイド校で、生物の進化を研究しているティモシー・ハイアム(Timothy Higham)准教授とサンディエゴ州立大学などの共同チーム。

砂漠の厳しい環境に適応して進化したネズミ

 チームは、アリゾナ州からカリフォルニア州の州堺に広がるユマ砂漠に生息するカンガルーネズミを対象に、2カ月近くにわたって観察を実施。カンガルーネズミとは、その名のとおり、長い後ろ足と尻尾を持っていて、乾いた砂漠の平原をピョンピョンとジャンプして移動するネズミだ。

 

 水はほとんど飲まず、気温が40℃以上になる日中は地下の巣穴で生活。巣穴はアリの巣のようにいくつかの小さな部屋に分かれており、そのなかにはカビが生えた植物の種を貯蔵する。

 わざとカビを繁殖させることで、種に含まれる水分が多くなると同時に、発酵が進んで栄養価が高まるということが、これまでの研究で明らかになっており、乾燥した砂漠に適応するように進化したと考えられている。

 

 調査チームは、ネズミが巣穴から現れる夜間活動を見るために暗視カメラを設置して観察を続けたところ、ネズミを狙うガラガラヘビとの対決が32回あった。その勝負の約半分でヘビがネズミを噛み殺して決着がついたが、残りの半分はネズミが無傷で終わったという。

 

 

 理由を探ろうと、スローモーション映像で見直したところ、ヘビの攻撃は、ひとが瞬きをする100分の1ミリ未満で獲物に到達することが判明。ところがネズミの動きはそれよりも素早く、ジャンプしながら、空中でヘビにドロップキックをお見舞いしていることがわかった。

 

 

 空中に飛び上がったネズミの姿を追って鎌首をもたげたヘビは、強烈な蹴りを食らったショックで吹っ飛び、そのままほうほうの体で逃げ出した場面もある。

 

 

 この脅威のジャンプ力は、ガラガラヘビをかわすだけでなく、カンガルーネズミ同士のケンカにも使われている。その動きは、カンフー映画か、忍者そのもの。動画はすべてスローモーション映像に編集されているが、実際にはまばたきする間に決着がついている。

 あなたにオススメの記事