感染症

アフリカ豚コレラ「生きたウイルス」中国から持ち込み2件「10連休に向けて水際対策を強化」

 農林水産省は2日、今年1月に中国からの渡航者が持ち込んだソーセージに、「アフリカ豚コレラ(ASF)」の生きたウイルスが検出されたと発表した。中国では昨年8月以来、21省、132カ所の農場や施設でアフリカ豚コレラの感染が確認されており、10月には北海道に到着した旅行客の荷物のソーセージからも、アフリカ豚コレラウイルスの陽性反応が確認されていた。

 

 ブタやイノシシが感染する「豚コレラ」は、強い伝染力と高い致死率が特徴で、日本では家畜伝染病に指定されている。国内では昨年秋以来、岐阜県や愛知県の養豚場や野生のイノシシであいついで感染が報告されているが、アフリカ豚コレラは、従来の豚コレラより危険度が高く、死亡率はほぼ100%。

中国・モンゴル・ベトナムで大流行

 中国で昨年8月にアフリカ豚コレラの発生が確認されて以来、周辺のモンゴルやベトナムにも感染が拡大しており、日本でも水際対策を進めてきたが、今年1月12日、上海と青島を出発した航空機で中部空港に到着した中国人と見られる旅行客2人が手荷物で持ち込んだ豚肉ソーセージを検査したところ、生きたウイルスが確認されたという。

 

 2日の会見で吉川貴盛農水相は、昨年1年間に動物検疫所が発見した国内へ持ち込みが禁止されている畜産物は9万4000件近くにのぼり、そのうちの約半分にあたる4万2000件が中国から持ち込まれたものだったことを明らかにした。

 

 そのうえで、今月末から来月にかけて、渡航客が増える10連休中の対策を強化するため、アフリカ豚コレラ流行中の中国・モンゴル・ベトナムから違法に肉製品を持ち込んだ場合、罰則の対象とするとともに、3カ国で動物に触れたり、日本国内で触れる予定のある場合は、日本到着時に空港の動物検疫カウンターで衣服や所持品の消毒などを実施する考えも明らかにした。

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