宇宙

エイリアン襲撃か?オーロラ観測ロケットの光跡が巨大クラゲそっくり(動画)

 今月5日夜、北欧ノルウェーの宇宙センターから、2機のオーロラ観測ロケットが打ち上げられた。上空では、青く輝く水玉状の光が次々に出現しては消えていき、事情を知らない付近の住民は「エイリアンの来襲か」と驚いたという。

 

 この光のショーが見られたのは、現地時間5日夜、ノルウェー海に浮かぶロフォーテン諸島アンドーヤ島にあるロケット発射場だ。

 米航空宇宙局(NASA)は、地球を取り巻く大気の上層部にある電離層で、原子や分子がどう動くか調べるための「オーロラゾーン上昇ロケット実験(AZURE)」プロジェクトを立ち上げ、各国の研究機関に資金を提供している。

 

電離層には謎が多い

 高度60〜500キロの高さに位置する電離層は、電子密度の違いによって、下からD層、E層、F層に分けられていて、上に行くほど紫外線が強いため、原子や分子に吸収されて電子密度が高くなる(電離)。

 

 電離層には、電波を反射する性質があるため、短波放送の電波は、電離層を反射して遠距離まで伝達する仕組みだ。

 

 さらに電離層は、太陽から吹き出す太陽風のなかのプラズマ粒子をはね返す役割も担っている。夜間には太陽からの紫外線が当たらなくなるため、電子密度が低下。磁気圏のすき間をかいくぐったプラズマ粒子が大気中の粒子と衝突して輝くのがオーロラの正体だと考えられている。

 

 今回の実験では、ほぼ同時に打ち上げられた2基のロケットが、大気中の密度や温度などを測定。同時に、高度114〜250キロ上空で、太陽光にさらされると電化する化合物でできたガスを放出し、雲の流れを追跡するという調査を行ったが、あらかじめ、実験内容を理解していなかった周辺住民の間ではちょっとしたパニックが起こったという。

 

 ノルウェーでは今回を含め、今後2年間で8回のロケット発射実験を行う計画だ。

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