環境

これが世界一高い木だ!ボルネオ島で発見「名前はタワー」(動画)

 洋の東西を問わず、「世界一」という言葉は魅力的だ。とりわけ「世界一大きい」とか「世界一高い建物」などとつくと、足を運んでみたくなる人も多いだろうが、これはなかなかたどり着くのが難しい。なぜならマレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林のジャングルに立つ一本の木だからだ。

 

 英ノッティンガム大学とマレーシアの熱帯雨林調査チームがボルネオ島北部のサバ州で発見した「イエロー・メランチ」の木は高さ100.8メートル。今年1月には地元の登山家ウンディン・ジャミ(Unding Jami)さんがメジャーを手にてっぺんまで昇り、正確な高さを計測した。

 

 

 これだけ高さがあると、直立を保つのが難しそうだが、傾斜地に植わっているにもかかわらず、木の幹は非常にバランス良くまっすぐ伸びていて、今後さらに成長する可能性があるという。

 

 さらに総重量は81.5トンと、ボーイング737型機並みだ。分析の結果、重さの95%はまっすぐな木の幹が占めていて、残る5%は葉が生い茂るてっぺん部分だという。

 

 イエロー・メランチは、フタバガキ科に属する広葉樹で、家具や建具、建築材や合板などに使われる一般的な木材だが、風に弱く、台風などの暴風雨に襲われればひとたまりもない。

 

希少生物の楽園

 調査チームは、世界一の高さを誇る木に、マレー語で「タワー(塔)」を意味する「メナラ(Menara)」と命名。レーザー光を利用した3Dスキャン技術で、木の構造を調べた結果、サバ州はマレーシア付近に近づく熱帯低気圧の北側に位置するため、激しい暴風雨にさらされることが少なく、100メートルを超える高さまで成長したのだと推測している。

 

 世界一高いメナラが見つかったダナンバレー保護地域は、人間の手が及ばない自然保護区にあり、定住や狩猟や伐採、開発が禁止されている。希少なボルネオゾウやオランウータン、マレーグマ、スマトラサイの楽園は、これからも保護していかなければならない。

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