生物

カブトムシのメスに「ツノ」出現!トランスフォーマー遺伝子つきとめる

  きょう5月5日はこどもの日。武家社会の伝統で、男の子の成長を祈り、よろいやかぶとを飾る習慣があるが、男の子がいくつになっても大好きなのがカブトムシ。その最大の魅力は立派なツノだが、基礎生物学研究所と国立遺伝学研究所のグループは、試験管内で幼虫を観察することで、カブトムシにツノが現れ、性別を決める遺伝子を特定した!トランスフォーマー遺伝子を操作すると、メスにもオスのようなツノが生えたという。

土を使わず試験管内で飼育

 カブトムシのオスのツノは、エサ場争いや、メス獲得のための大事な武器だ。幼虫のころはなかったツノができるのは、サナギになる前の「前蛹(ぜんよう)」という時期だが、幼虫は土の中で生活するため、正確な時期はわからなかった。

 

 そこで基礎生物学研究所の新美輝幸教授らのグループは、土を使わずプラスチックの試験管内で飼育し、タイムラプス撮影で観察する方法を考案。その結果、前蛹期が始まると独特の首振り行動をすることがわかった。

遺伝子機能が喪失するとオス化する

 この行動を始めた幼虫から12時間ごとに細胞を摘出して調べたところ、36時間目で雌雄差が現れることを発見。トランスフォーマーという遺伝子が、性を決定する役割を果たしていることが判明した。

 

 さらにメスの幼虫を対象に、前蛹期が始まる直前に、遺伝子が働かないよう操作した結果、オスと同じようなツノが生えたという。

 

 研究グループは「トランスフォーマー遺伝子が働いた個体はメスになり、働かなかった個体がオスになることがわかった」として、今後はカブトムシがツノを獲得した進化の過程の解明につなげたいと期待を寄せている。

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