感染症

ハンバーガーなど牛ひき肉で腸管出血性大腸菌O-103 米東部109人感染

 ケンタッキー州やテネシー州など米国東部の計6州では、牛ひき肉が原因で100人を超える患者が、腸管出血性大腸菌O-103にあいついで感染したと米国農務省食品安全検査局(FSIS)が明らかにした。

 

 米疾病予防管理センター(CDC)などによると、O-103の集団感染が始まったのは、先月2日。以来、これまでにケンタッキー州で54人、テネシー州28人、ジョージア州17人など、米東部を中心に6州で109人の患者が報告されている。

 

 患者は1歳未満の乳幼児から83歳までと幅広く、17人が入院している。これまでの聞き取り調査で、8割以上の患者が、食料品店やレストランで提供されたひき肉を使ったパスタやハンバーガーなどを食べたと証言しているが、現時点でひき肉の出荷元は明らかになっていない。

 O-103は、O-157と同様、ベロ毒素と呼ばれる毒素を作る病原性を持った大腸菌だ。汚染された食品を食べると、腹痛や水のような下痢、血便などの症状が出る。感染力が非常に強く、ほかの食中毒菌の100分の1の量でも感染可能だ。

 

 感染者のうち、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など、深刻な合併症を発症すると、急性腎不全やひどい場合は死に至る場合もある。米国の集団感染では、今のところHUSを発症した患者は報告されていないが、CDCは生や調理不十分な牛ひき肉の取り扱いに注意し、ハンバーグやミートローフなどの料理では、中心部分が75℃で1分以上加熱するよう呼びかけている。

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