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絶滅危惧種アオウミガメ 砂浜に戻ったつもりが…滑走路で産卵!モルディブ

 

 インド洋に浮かぶモルディブで今月9日、完成したばかりの空港の滑走路で産卵したカメが見つかった!かつては、光り輝く青い海をのぞむ珊瑚礁だった場所だ。

 

 絶滅危惧種のアオウミガメの産卵が見つかったのは、マアファルー島に昨年9月に完成したばかりの空港滑走路。モルディブの首都マレから約150キロ北に位置するドーナツ状に形成された珊瑚礁のヌーヌ環礁では、ここ10年間で急激にリゾート開発が進められており、2008年には最初のリゾートホテルが登場。

 

 2018年にはアラブ首長国連邦の政府系ファンド「アブダビ・ファンド」からの6000万米ドル(67億1620万円)の支援を受けて、幅40メートル、長さ2200メートルの滑走路が完成。一大高級リゾートエリアとして、島をあげての開発が進行中だ。

 

 ところが今月9日、できたばかりの滑走路の真ん中に横たわって産卵するアオウミガメが見つかり、そのようすがTwitterに投稿された。熱い熱を持つコンクリートには3つの卵が見えるが、卵を保護してくれる柔らかな砂はどこにもない。

 

 絶滅危惧種のウミガメ保護を訴える米国の非営利団体「Sea Turtle Conservancy」の責任者デヴィッド・ゴッドフリー氏によれば、ウミガメのメスは、産卵期になると自分が生まれた故郷の砂浜に戻ってくる習性があるので、滑走路ができる前にもここで産卵したことがある可能性が高いという。

 

 現在、世界各地の海岸で開発が進められており、ウミガメたちの産卵できる場所が少なくなっている。今回、滑走路で見つかったアオウミガメは、空港関係者の手によって砂浜に戻された。「しかし、彼女は帰ってくるでしょう。彼女の仲間とともに」とゴッドフリー氏は言う。(動画は豪州レディーエリオット島でのウミガメの産卵)

 

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