感染症

ベトナム産冷凍マグロの寿司で「サルモネラ感染症」全米7州で13人

 米疾病予防管理センター(CDC)は16日、ベトナムから輸入した冷凍生マグロが原因で、これまでに全米7州計13人がサルモネラ感染症に感染したと発表した。患者のほとんどが、レストランや食料品店の寿司や刺し身を食べたと答えているという。

 

 米国では今年1月8日から3月20日までに、ワシントン州やノースダコタ州など7州13人がサルモネラ菌による急性胃腸炎で医療機関を受診しており、このうち2人が入院した。

 

 保健当局の調査の結果、患者から検出されたサルモネラ菌の遺伝型は同一のもので、75%の患者が発症の前にレストランや食料品店で提供されたマグロの寿司や「マグロのユッケ丼」を食べていたことが判明。このマグロの出荷元は、ルイジアナ州の魚介卸売会社「ジェンセン・ツナ(Jensen Tuna)」がベトナムの「JK Fish」から輸入した冷凍品であることが突き止められた。

 米食品医薬品局(FDA)は、冷凍マグロは、1ポンド(450グラム)ずつ袋詰めにされており、少なくとも7州で流通していると報告。ジェンセン・ツナは発表を受けて15日、自主回収を開始した。

 

 サルモネラ菌は、ペットや鳥類、爬虫類、両生類や家畜の腸内に存在する。汚染された食品を食べると、通常8〜48時間の潜伏期間を経て発病するが、最近では3〜4日後の発病も珍しくない。症状は嘔吐や腹痛、ひんぱんな下痢を繰り返し、1週間以上に及ぶこともある。

 

 卵や乳製品などの食材が原因となることが一般的だが、ほとんどのサルモネラ菌は60℃15分の加熱で殺菌される。しかし、今回のマグロのように生食される食材では集団感染が発生する場合が多く、米国では2018年にサラダチキンが原因で65人が感染したケースも報告されている。

 

 健康な成人では症状が胃腸炎にとどまるが、抵抗力の弱い子供や高齢者の場合は重症化しやすく、意識障害やけいれん、菌血症などを引き起こして回復が遅れる場合がある。

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