感染症

国際線ではしか発症 43歳CAが急性脳炎で昏睡状態 連休前に予防接種を!

 日本では今年に入ってから大阪府や東京都など都市部ではしかの感染が続いているが、全米ではニューヨーク市を中心に、20州で500人を超える患者が報告されている。こうしたなか、先月末には、ニューヨークとイスラエルを結ぶ旅客機内で、はしかに感染した客室乗務員の女性が急性脳炎を発症し、昏睡状態に陥ったことが、イスラエル保健省などの発表で明らかになった。

 

 海外メディアによると、この女性はイスラエルの国営企業エル・アル航空で勤務する43歳の客室乗務員で、先月31日、ニューヨークからイスラエルへ向かう便の中で高熱を発症して昏睡状態に陥った。

 

 この乗務員は同日、到着したベン・グリオン国際空港から、テルアビブ近郊のケフェア・サバにある医療機関に緊急搬送されて入院。それから10日間、集中治療室で人工呼吸器につながれたままだったという。

流行国からの輸入症例が増加

 イスラエル保健省によると、患者は子供のときに1回ワクチンの予防接種を受けたとしているが、ウイルスに対する免疫を獲得できなかった可能性が高いという。

 

 米疾病予防管理センター(CDC)によると、全米では今年に入ってから今月11日までに555人の患者が報告されており、これは過去10年間で2番目に多い患者数だという。一方、イスラエルでも猛威をふるっていて、同国保健省によると今月中旬までの1年間で報告された患者数は3900人を上回り、患者のほとんどが予防接種を受けていない人だとしている。

 

 はしかウイルスの感染力は非常に強く、初期は発熱や鼻水など風邪に似た症状が続いたあと、口の中に白い斑点が現れる。いったん、体温が低下したあと、再び高熱が出ると同時に、全身に発疹が出現。患者が初期段階で風邪だと思って出歩いていると、感染が広がるリスクがある。

 

 近年では流行国から渡航する外国人がウイルスを国内に持ち込む輸入症例が増えている。大型連休を控えて海外旅行を計画している人は今からでも予防接種を受けてほしい。

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