感染症

「リンゴほっぺ病」4年ぶりに流行 夏に患者増加のおそれ

 ほほに赤いブツブツができ、体や手足に網目状に広がることから「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれる「伝染性紅斑(こうはん)」の患者数が、今年に入ってからこれまでに全国で2万8000人を超えていることが明らかになった。国立感染症研究所は「2015年以来の流行だ」として、今後夏にかけて患者数が増えるおそれがあるとして注意を呼びかけている。

 

「ヒトパルボウイルスB19」が原因のリンゴ病は、幼児や小学生が感染することが多く、通常は春から初夏にかけて流行する。

過去10年間の同時期比で最多

 国立感染症研究所によると、今年に入ってから今月7日までに全国の定点医療機関から報告された患者数は、合計2万8039人。1医療機関あたりで換算すると患者数は9人近くにのぼり、過去10年間の同時期に比べて最も多い。

 

 患者を都道府県別に見ると、人口が多い関東地方(埼玉県2407人、東京都3367人、神奈川県2103人)と、全体の3分の1を占める一方、宮城県(1879人)、福岡県(1545人)、新潟県(1440人)、大阪府(1220人)ではいずれも1000人を上回っており、全国的な規模で流行している。

成人や妊婦も感染する

 国立感染症研究所によると、リンゴ病は4〜5年ごとの周期で流行すると考えられており、今回の流行は2015年以来だという。2015年は関東から全国に流行が広がり、7月にピークを迎えたあと、いったん減少したが、秋から初冬にかけて再び流行し、年間患者数は9万8500人に達した。

 

 前述どおり、患者の大半は子供だが、妊婦が感染すると胎盤を介して胎児も感染し、重度の貧血や心不全、低酸素血症などを引き起こす場合もある。また、2014年12月から2015年1月にかけては京都の福知山地域で成人16人が感染する事例も報告されている。

 

 大人の場合は、子供と異なり、発熱や悪寒などインフルエンザに似た症状のあと、1週間ほど過ぎてから手足の関節痛を伴うことが多い。痛みのほとんどは3週間程度で自然消滅するが、まれに数カ月から数年続く場合もあるので要注意だ。

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