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中国産甘酢らっきょうから基準値6倍の殺虫剤 「十一ブランド」の黒田食品が廃業

 兵庫県神戸市の漬物メーカー「黒田食品」が中国から輸入した「甘酢らっきょう」に食品衛生法で定められた基準値を超える農薬が含まれていたことが明らかになった。当初、黒田食品が自主回収を行う予定だったが、事業継続が困難だとして廃業が決定。本社がある神戸市が代わって注意を呼びかけている。

 

 残留農薬が検出されたのは「十一の甘らっきょう」(90g、130g、1キロ)や「十一のピリッと辛いらっきょう」(90g、130g、270g)など全13品目。

 

 消費者庁や神戸市によると、同社が自主検査した結果、法律で定められた基準値(0.01ppm)の6倍にあたる0.06ppmの「イソプロカルブ」が検出された。同社は当初、自主回収を行う予定だったが、自主回収の資金や人材確保のめどが立たず、事業の継続は困難だと判断して、法的手続きに移ると発表した。

 

 この決定を受けて現在、神戸市が販売先リストを入手して関係自治体に向けて情報を提供し、食べないよう消費者に呼びかけている。これまでに被害の届け出はなく、今回検出された農薬の量は、体重50キロの人が生涯毎日2キロ食べても健康への影響が出ない程度だという。

 

 一方、甘酢らっきょうの輸入代行を行った東海澱粉は、「3月6日に黒田食品から残留農薬の報告を受けて、中国の現地工場の調査に同行したが、らっきょうの塩漬け原料からは農薬は検出されておらず、甘酢らっきょうの製造過程で加えた食塩に含まれていた可能性がある」と見解を述べている。

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