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カルガモの親はフクロウ!?産卵から1カ月後に判明 意外な理由 米国

 カッコウが、モズやホオジロなどの鳥の巣に産卵し、子育てを任せる行為を「托卵」ということはよく知られているが、米フロリダ州では、フクロウがカルガモのヒナを育てるという珍事があった!

 

 猛禽類のフクロウが、カモのヒナを育てる場面に遭遇したのは、フロリダ州南東部パームビーチに住むローリー・ウルフ(Laurie Wolf)さん。

裏庭に設置した鳥の巣箱に

 

 ローリーさんは、フロリダ州周辺の豊かな自然をアクリル絵の具で描く作品で知られるアーティストだが、今年3月、ジュピターの自宅の裏庭に作った鳥の巣箱から、フクロウとカモが並んで顔を出しているのを目撃。

 

 カモは卵からかえったばかりと見えて、体毛が黄色く、ピヨピヨと鳴きながら、フクロウに甘えていた。

池の巣箱が荒らされていた

 驚いたローリーさんは、親が周囲にいないかどうか調べたところ、すぐに理由が判明。ローリーさんと家族が、野鳥観察のために作った複数の巣箱のうち、池の近くの松の木のそばに設置した鳥の巣が何ものかによって荒らされていた。

 

 巣箱の底にはこなごなに割れたカルガモの卵の殻が見つかったことから、ここで営巣していたカモが、外敵を恐れて卵を別の巣箱に移動。相前後して、フクロウが引っ越してきたのだと推理した。

 

 ローリーさんが二羽の親子を目撃したのは、約1カ月後のことで、卵からかえったカモはフクロウを親と思い込み、フクロウもまた、自分が産んだ卵から産まれたヒナだと信じた可能性が強いという。

フクロウに食われたらどうしよう

 とはいえ、フクロウは猛禽類。「そのうち、親だと思っていたフクロウに食われてしまうのでは…」と心配したローリーさんは、野鳥の専門家に相談した結果、ヒナを救って、野生生物保護区に放つことを決めた。

 

 フクロウが餌取りに出ている時間を見計らって、注意深く巣に接近を試みたが、危険を察知したヒナが、すんでのところで逃亡。隣の家の敷地にある池のほうへ逃げていったという。

 

「でも最近になって、親のカルガモが戻ってきたのを確認しました。専門家によれば、カモやあひるのなかには、ときどき托卵をする親鳥もいるそうです。フクロウに育てられたヒナは、きっとたくましい鳥に成長するでしょう」とローリーさんは信じている。

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