地震

日向灘M6.3「南海トラフ震源域で起きたプレート境界の逆断層型地震」気象庁

 

 10日、宮崎県沖の日向灘で発生したマグニチュード(M)6.3、最大震度5弱の地震について、気象庁は会見を開き、「南海トラフ想定震源域のプレート境界で起きた逆断層型の地震」と発表した。

 

 日向灘では今年3月にもM5級をはじめとする地震があいついでいるが、今回の地震の震源は、それよりもやや南に位置するという。

長周期地震動も観測される

 日向灘では、10日午前8時48分、深さ25キロを震源とするM6.3の地震が発生し、宮崎市と都城市で最大震度5弱の揺れを観測したほか、宮崎県、熊本県、大分県、鹿児島県の広い範囲で震度4以上を観測した。

 

 この地震に相前後して、午前7時43分にはM5.6、午前9時7分にM4.9があったほか、午前10時までに震度3を含む余震が断続的に続いている。

 

 この影響で、宮崎県や鹿児島県、熊本県、福岡県の広い範囲で、長周期地震動の階級1を観測。これらの地域では、高層ビルの上層階で、ブラインドなど吊り下げているものが大きく動くなどの揺れが発生した可能性があるという。

3月とは震源が離れている

 今回の地震について、気象庁は会見で陸の下に深く沈み込んだフィリピン海プレートの境界を震源とする逆断層型の地震だと結論づけた。日向灘では今年3月27日にもM5級の地震があいついでいるが、今回の地震の震源と比べると、50キロほど北東に離れているという。

 

 宮崎県には主な活断層はないとされるが、東方沖の日向灘では、ほぼ十数年に一度の割合でM7級の地震が発生している。今回の震源近くで起きた1931年11月2日のM7.1、1961年2月27日のM7.0では、津波自体は小さかったが、地震の揺れは大きかった。一方、より北側で発生した1941年11月19日のM7.2や1968年4月1日のM7.5では、地震とともに津波被害も大きかったという記録が残る。

 

 今回の地震は南海トラフ地震の想定震源域にあたるため、気象庁は来週13日の定例会議で検討する方針だとしている。

 

 気象庁は揺れが強かった地域では、落石やがけ崩れなどが起こりやすく、今後1週間程度は最大震度5弱の地震に注意するよう呼びかけている。

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