歴史

1万年前のガム!旧石器時代の遺跡で化石発見 スウェーデン

 6月4日は虫歯の日。最近では、三度の食事のたびに歯磨きする習慣が普及しているが、それがかなわない場合、キシリトール配合ガムで口の中をスッキリさせる人も少なくない。キシリトールの本場である北欧では、なんと1万年以上前の旧石器時代に、ガムを噛んでいた証拠が見つかった!これまでの定説を覆す発見だ。

スカンジナビア半島の海岸で発見

 ガムには、南米原産のサポディラの樹液を煮込んで作る天然樹脂チクルが原料として使われていることから、その起源は西暦300年ごろのメキシコのマヤ文明にさかのぼると考えられている。

 

 ところが、スウェーデンのストックホルム大学などの研究グループは、スカンジナビア半島の海岸にある旧石器時代の遺跡「フーセビー・クレヴ(Huseby Klev)」で、1万年以上前の人間が噛んだ白樺の樹脂の塊8個を発見した。

スカンジナビアへの移動の歴史も解明

 遺跡自体が発見されたのは1990年代初頭にさかのぼるが、当時の技術では不可能だったDNAの検出が可能になったことで、ガムの化石に残っていた唾液の成分から、古代人のDNAを取り出すことに成功。

 

 遺伝情報を分析した結果、2人の女性と1人の男性のDNAであることが判明し、氷河期の終わりごろに北と南からスカンジナビア半島に移動してきた2つのグループの子孫であることが明らかになった。

十代が噛んでいたのか

 ガムの化石には、歯で噛んだ痕跡も残っていて、そのうちのひとつは、歯のすり減り具合から12〜14歳ぐらいの十代前半の子供が噛んだ可能性が高いことも判明。北欧で見つかったヒトのDNAとしては最古だという。

 

 研究グループによると、白樺の樹脂には人工甘味料のような味はついていないが、噛み心地が良く、噛んだあとは、道具の接着剤代わりにしたというから、最後まで無駄なく利用されたという。

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