感染症

ツツガムシ 80代女性 尻を刺されて死亡 秋田県

 秋田県は21日、青森県在住の80代の女性が、ツツガムシに尻を刺されて県内の医療機関で死亡したと発表した。

 

 ツツガムシは非常に小さなダニの一種で、日本国内では「フトゲツツガムシ」や「アカツツガムシ」など主に3種類が病原体を持っているとされる。3種類すべてが病原体を持っているわけではなく、生まれながらに「リケッチア」という病原体を持っている特別な幼虫に吸着されると発症する。

 発症初期は風邪と似た症状で、身体のだるさや食欲低下、ひどい頭痛や寒気とともに38〜40度の高熱を発し、4、5日目になると胸や背中、腹部にかけて赤褐色の発疹が現れ、その後、腕や顔にも広がる。この時点で適切な治療を受けていれば、治療効果は早いが、遅れると、熱が下がらず、全身の内臓機能が侵され、重い脳炎のような症状が起きたり、数カ月間の入院が必要になったり、死亡する場合もあるという怖い病気だ。

 

 秋田県によると、女性は今月15日に発熱や肺炎などの症状を起こして、能代保健所管内の医療機関を受診し、その3日後に死亡したという。

 

 かつてツツガムシ病は、秋田や新潟、山形など日本海側を中心に真夏にかかる病気だと誤解されていた時代もあるが、現在は日本全国で報告があり、中国や朝鮮半島、東南アジアやロシアの極東地域など広い範囲で確認されている。2018年1年間には全国40都府県で455人の患者が報告されている。

 

 ツツガムシの種類によって活動季節に違いがあるため、東北地方では、新緑の今と晩秋、関東から九州にかけては主に晩秋から初冬に患者が増える。屋外活動する際には、素肌を露出させないような服装を心がけてほしい。

 あなたにオススメの記事