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まるでカッパ!川底に奇妙な足跡 飛べない巨鳥か?ニュージーランド

 鳥のなかには、ペンギンやダチョウのように、進化の過程で飛ぶ能力を失ったものがいる。ニュージーランド南島を流れる川底で最近、全長30センチの巨大な足跡が見つかった。妖怪のカッパのような形をしている足跡は、何百年も前に絶滅した飛べない鳥モアのものだという。

 

 ニュージーランドといえば国鳥のキーウィが有名だが、天敵となるほ乳類がいなかった時代には、たくさんの飛べない鳥が独自の進化を遂げて繁栄していたという。

 

 今年3月、南島のオタゴ地方を流れるカイバーン川に、飼い犬を泳がせようと訪れたマイケル・ジョンストンさんが、川の底で不思議な形の足跡を発見。

 

1200万年前の地層から

 撮った写真をオタゴ博物館に送って、「この足跡はなんですか?」と質問したところ、自然科学担当の学芸員ケイン・フルーリー(Kane Fleury)さんが調査に訪れた。

 

 シュノーケルをつけて酸素ボンベを背負い、水中カメラで潜水調査を行ったところ、粘土質の硬い川床で5つの足跡を発見。さらに砂利をかきわけた底からも2つ見つけたという。

 そこで川の水をせき止めて、足跡がついた周辺をくり抜いて詳しく調べた結果、少なくとも1200万年前の地層であることがわかった。足跡の大きさは幅30センチ、全長30センチで、1300年代に絶滅したモアだという。

 

 モアは、オーストラリアの飛べない鳥エミューによく似た姿をしていたと考えられていて、体高3メートル以上、体重は200キロ以上の巨大な鳥だ。ニュージーランドではこれまでに、北島で25個の足跡が見つかっているが、南島では今回が初めてだ。

洪水が発見のきっかけ

 オタゴ博物館と共に調査を行ったオタゴ大学の地質学者によると2018年11月にカイバーン川で起きた洪水が原因で、川底にたまっていた堆積物が押し流されて足跡が残った地層が露出したと考えられており、非常に保存状態が良いという。

 

 研究チームは今後、化石を詳しく分析して、モアがどのくらいの速度で歩いていたかなど、詳しく調べるとしている。

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