気象

もう起きてるのに…「今夏エルニーニョ発生」世界気象機関が予測

 国連の専門機関のひとつである世界気象機関(WMO)は27日、「今年の夏にエルニーニョ現象が発生する確率は60〜65%だ」という見通しを発表した。日本の気象庁は従来から、エルニーニョ現象の継続を指摘しており、「秋にかけても続く可能性は60%」だと予測している。

 スイス・ジュネーブに本部がある世界気象機関は、1951年に国連の専門機関になって以来、世界各国の気象情報を交換し、大気の状態や海洋との相互作用などに関する情報を提供している。

 

 27日の発表によると、太平洋の熱帯域から南米ペルーにかけての海面水温は4月から5月にかけて平年を上回っていて、エルニーニョ現象特有のパターンを示しているという。

 

 海面水温は、6月から8月にかけても平年値より0.5〜0.9℃ほど高くなる確率が60〜65%と予想されており、9月以降、緩和する可能性があるものの、エルニーニョ現象の程度としては、それほど強くならない見通しだ。

異常気象を引き起こす原因

 エルニーニョ現象は、太平洋の赤道付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年より高い状態が1年程度続く現象で、ひとたび発生すると、日本を含めて世界中で異常気象を引き起こすと考えられている。2014年から2016年にかけて続いた前回は、海面水温が平年に比べて3℃高く、観測史上3番目の「スーパー・エルニーニョ」に発達した。

 

 エルニーニョ現象が発生すると、日本では春(3〜5月)の平均気温が高く、夏(6〜8月)は西日本で低くなり、西日本の日本海側で雨が多くなる傾向があるとされる。

 

 すでに気象庁は2018年11月にエルニーニョ現象の発生を発表しており、最新の予測では「今夏にかけて続く可能性は80%、秋にかけては平常に戻る可能性もあるが、続く可能性のほうが高い」という見通しを発表している。

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