感染症

「小麦粉」がO-26に汚染 全米8州で感染「患者増加のおそれ」CDCが警告

 米疾病予防管理センター(CDC)は24日、ニューヨーク州など全米8州の計17人が、汚染された小麦粉による腸管出血性大腸菌O-26に感染したと発表した。パンやパンケーキ、クッキーなどさまざまな食品に使われていることから、今後さらに被害が拡大するおそれがある。

 

 CDCによると、最初に感染が報告されたのは2018年12月11日。以来、ニューヨーク州やオハイオ州、ペンシルバニア州など8州で17人が感染し、このうち3人が入院したが、重篤な症状や死亡は報告されていない。

 聞き取り調査の結果、57%の患者がスーパーマーケットチェーン「ALDI(アルディ)」で購入したADM社製の万能小麦粉(5ポンド=2.26kg)かミックス粉で作ったこね生地を舐めたり、味見した経験があると答えていることから、CDCは小麦粉がO-26に汚染されていた可能性が高いと見ている。

 

 問題の小麦粉は、ALDIがチェーン店を展開している全11州で販売しているという。腸管出血性大腸菌というと、O-157がよく知られるが、今回のO-26やO-111など、約100種類の血清型が存在する。いずれも毒性の強いベロ毒素によって、腹痛や水溶性の下痢を引き起こし、深刻な場合は腎不全の一種である溶血性尿毒症症候群(HUS)や血便を発症することがある。

 

 一般的に3〜5日間の潜伏期間を経てから発症するが、小麦粉の場合は、すぐに開封しなかったり、袋から出して別の容器に保管するなど、商品名や賞味期限がうやむやになってしまう可能性もあるため、今後、新たな感染が起こる危険が高い。

 

 すでにメーカーや販売元はリコールを発表しているが、CDCは「少しでも疑いがある小麦粉は捨てて、保管していた容器は徹底的に洗浄してほしい」と呼びかけている。

 あなたにオススメの記事