地震

米イエローストーンで「地震3345回」60年前の巨大地震の余震だった!

 巨大な間欠泉で知られる米中部のイエローストーン国立公園では、2017年から昨年3月にかけて、3000回を超える地震があいついで観測されたことから、火山活動の活発化との関連が懸念されていたが、ユタ大学の地震観測所がこのたび「群発地震は60年前に発生した巨大地震の余震だった」という驚くべき調査結果を発表した。

2017年6月から2018年3月まで3345回

 ユタ大学の研究チームが地球科学誌『ジオフィジカル・リサーチ・レターズ』に発表した報告によると、イエローストーン国立公園では2017年6月12日から2018年3月13日にかけて、ヘブゲン湖を中心とするメープル・クリーク地区で計3345回の地震が発生。

 

 規模はそれほど大きくはなく、6月15日のマグニチュード(M)4.4が最大だったが、北米最大の火山地帯として知られるイエローストーン国立公園は、地下に世界最大のマグマだまりがあると考えられていることから、火山や地震学者の注目を集めた。

1959年のヘブゲン湖地震と同じ断層

 

 調査チームは、3000超の地震を、北部のヘブゲン湖と南部のメープル・クリーク地区に分けて分析。その結果、北部の地震は、1959年8月17日に発生したM7.2の巨大地震と同じ活断層を震源としていることが判明。

 

 地下のマグマや水蒸気が移動した痕跡は発見できなかったという。さらに南部で起きた群発地震は、震源が北部より1キロ近く浅いこともわかった。

巨大地震から何十年たっても余震が…

 ユタ大地震観測所のキース・コペル(Keith Koper)所長は、2017年から2018年にかけて継続した群発地震が、60年前の巨大地震の余震にあたり、南部のメープル・クリークで起きた地震は、北部の群発地震で誘発された可能性が高く、マグマ活動とも関係していると結論づけたうえで、「巨大地震から何十年もたってから、余震が続くなんて前例がない」と驚いている。

 

 60年前に起きたヘブゲン湖地震では、公園の広い範囲が約30秒間激しく揺れて、土砂崩れや地すべりが発生し、巻き込まれた28人が死亡した記録が残っている。

 

 日本でも今年は東日本大震災から8年目にあたるが、東北地方の太平洋側では今でも年間400回以上の地震が観測されており、活発な余震活動が続いている。

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