食中毒

韓国産ひらめ「寄生虫クドア」の食中毒増加で輸入規制へ

 

 本格的な食中毒シーズンを前に、厚生労働省は30日、寄生虫のクドアによる食中毒が頻発している韓国産ひらめなどの輸入水産物に対して、モニタリング検査を強化すると発表した。韓国は東京電力福島第1原発事故後、福島など8県産の水産物の輸入禁止を続けていることから、事実上の対抗措置だと指摘する声もある。

 

 厚労省によると、韓国産の刺身用ひらめが原因で起こったクドア食中毒は、2015年〜2018年にかけて計30件、患者数は300人を超えている。今年4月も島根県のホテルや居酒屋であいついだばかりだ。

 クドアは花のような形をしている寄生虫で、魚の筋肉に寄生し、食後数時間で、下痢や嘔吐を引き起こすことで知られている。厚労省は6月以降、輸入時に検疫所で行うモニタリング検査を、従来の2倍に増やし、安全性の確保につとめると発表した。

 

 また、昨年にはウニのむき身による腸炎ビブリオ食中毒も発生したことから、生食用のウニやアカガイ、タイラギガイ、トリガイについてもモニタリング検査を強化する方針だ。

 

 特定の国の水産物を対象にした検査の強化は極めて異例のため、菅官房長官は30日の会見で、「韓国の輸入規制に対する事実上の対抗措置ではないか」と問われたが、「近年、韓国産クドアによる食中毒が発生している現状を踏まえて、国民の健康を守る観点から実施する」と説明した。

 あなたにオススメの記事