感染症

脳に「サナダムシの卵」があったのに「ハッピー」な理由 米42歳女性

 

 昨年9月、米ニューヨークの病院で「脳腫瘍の疑いがある」と告知された42歳の女性が開頭手術を受けた結果、見つかったのはガンではなく、巨大なサナダムシの卵であることがわかった!

 

 地元メディアの報道によると、脳からサナダムシが見つかったのは、レイチェル・パルマさん(42歳)。レイチェルさんは昨年1月ごろから、突然言葉が出なくなったり、コーヒーが注がれたマグカップを落とすようなトラブルがあいついだことから、「自分は何かの病気ではないか」と思い悩んで、マウント・サイナイ病院を訪れた。

ウズラの卵のような病変

 脳神経外科でMRI検査を受けた結果、ジョナサン・ラズーリ医師は「非常に奇妙な病変があって悪性腫瘍の疑いがある」として、生命の危険があると告知した。

 

 急きょ、病巣を切除する手術となり、3時間に及ぶ開頭手術を実施した結果、見つかったのは腫瘍ではなく、ウズラの卵のような固い殻に包まれたものだった。顕微鏡で見ながら、殻を切り開いたところ、殻の中からサナダムシの幼虫が出てくるのを見て驚愕したという。

 

 このサナダムシは豚肉に寄生する種類のもので、加熱不十分な豚肉を食べることによって、成虫が腸内で卵を生み、孵化した後に幼虫が腸壁から体内に入り込み、血流を通じて中枢神経に侵入して引き起こす「神経嚢虫(のうちゅう)症」を引き起こしていたことが明らかになった。

インドの青年は亡くなった

 発症するとけいれんや平衡感覚の乱れなどさまざまな症状が起こるが、症状が起こるまでは数年かかることもあるため、いつ食べた豚肉が原因なのか特定することはほとんど不可能だという。

 

 インドでは昨年、首都デリー近郊に住む18歳の青年が、てんかんの発作を起こして大学病院の救急外来に搬送され、脳内で大量のサナダムシの幼虫が見つかり、死亡する事故も報告されている

 

 幸い、レイチェルさんからはひとつの卵しか見つからなかった。そのうえ、海外旅行した経験も、記憶する限り、生焼けの豚肉も食べたことがないと首を傾げているが、「疑問は残るけど、ガンじゃなかったとわかっただけでこのうえもなくハッピーな気分だわ」と話している。

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