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グルグル…体も回れば目も回る!高速回転クラゲ撮影 地中海(動画)

 徳島県と兵庫県の間の鳴門海峡には、世界三大潮流のひとつと言われる「鳴門の渦潮」があるが、スペイン東部の地中海では最近、回転する泡にクラゲが巻き込まれて、高速でスピンするユニークな映像が撮られた。

 

 この映像は、水中写真家のヴィクトル・デ・ヴァリエスさん(Victor de Valles)がバレンシア沖のバレアレス諸島周辺で、シュノーケリングを楽しんでいたときに偶然撮影したもの。

 

 ヴィクトルさんが、そばに近づいてきた1匹のクラゲの姿に気づくと、ちょっとしたいたずら心で、シュノーケルを口元からはずして、煙草の煙で輪を作る要領で、口から息を吐きだした。

 

 「クラゲが輪をくぐったら、おもしろいなと期待していたんです」とヴィクトルさん。

 

 

 ところが、渦巻く空気のリングの縁に引っかかったクラゲは、そのままクルクルクルと高速回転。40〜50回ほど回ると、ようやく泡のリングが途切れて、解放された。

 

 心配したヴィクトルさんが「大丈夫かい?」とでも言うように、カサにチョンと指先を触れると、意識が戻ったように元気に泳いでいったという。

 

 海中をフワフワと漂うクラゲの仲間は、潮の流れの勢いに巻き込まれることも多い。しかし、米海洋大気庁(NOAA)の研究チームが、2015年に生物学誌『カレント・バイオロジー』に発表した論文によると、クラゲにGPSをつけて観察した結果、潮流に巻き込まれ始めると、初期の段階で巧みに方向転換して危険から回避する行動をとるという。この回避行動が、一度に大量のクラゲが異常発生する原因のひとつだと考えられているそうだ。

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