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世界初!魚が「息を止める瞬間」撮影に成功 マリアナ海溝で…(動画)

 米海洋大気庁(NOAA)の深海探査ロボは、世界で最も深い太平洋のマリアナ海溝に生息する深海魚が、息を止める瞬間を世界で初めて観測した。最長4分あまり呼吸を止め続けるうちに、水風船のように体が膨らんでいったという。

 

 言うまでもなく、我々ほ乳類と違って、魚類はエラで呼吸する。口から取り込んだ水を、エラを通過させることで血管の二酸化炭素を水中に排出し、水に含まれる酸素を取り込む仕組みだ。

 

 生物誌『ジャーナル・オブ・フィッシュ・バイオロジー』に掲載された報告によると、米ペンシルバニア州ディキンソン大学の生物学者ニコラス・ロングさんらのチームは、遠隔操作できる無人潜水機(ROV)を使って深海に生息する8種類のフサアンコウを観察。

 

 

 その結果、いずれのアンコウも、海水を口から取り入れたあと、すぐにエラから排出しようとせず、26秒から最長で245秒の間、エラの中に水を保持していたという。

 

 この「息止め」は他の種類の魚には見られないため、研究チームは博物館の標本を取り寄せて、CTスキャン検査を実施し、エラの筋肉構造などを詳しく調べた。

 

 その結果、フサアンコウがエラいっぱいに水をためた場合、体積が20〜30%まで大きくなることがわかった。さらに息を止めることが深海でのエネルギー消費を節約したり、外敵に対して自分を大きく見せるなど、さまざまなメリットがあることがわかったという。

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