健康問題

首の後ろにトゲのような骨「スマホ首」が原因か?豪州研究

 通勤電車はもちろん、ふとんに入っても、なかにはお風呂の仲間で手放さないという人がいるスマートフォン。その影響で、問題になっているのが、うつむきがちな姿勢で首や肩が凝る「スマホ首」だ。豪州の研究者は、近年若い世代の間で、頭蓋骨の首の後ろ部分に、トゲのように骨が出っぱっている人が増えていることを発見した。

 

 クイーンズランド州ブリスベン近郊のサンシャイン・コースト大学でスポーツ科学を研究するデビッド・シャハル(David Shahar)氏らは、18歳から30歳までの男女108人(男45人、女63人)と、50歳から60歳までの男女110人(男50人、女60人)のふたつのグループの骨格の違いを調査した。

男性の方がトゲが長い

 参加者218人のレントゲン写真を比較した結果、全体の4割近くで、頭蓋骨の後頭部にトゲのような骨の突起があることが判明。このトゲは、平均すると5〜10ミリの長さで、1割近くの人では、20ミリ以上の長いトゲを持つ人がいた。

 

 もともと頭蓋骨の後頭部には、中心に「外後頭隆起」というコブのように出っぱった部分があるものだが、シャハル氏が調査した被験者では、この隆起がトゲのように伸びているという。また男女で比べると、男性のほうが平均してトゲが長く、なかには最長35.7ミリまで伸びた人も報告されている(女性の最長は25.5ミリ)。

 骨隆起は、骨に強い力が加わり続けたために、過剰に発達するもので、通常は長い時間をかけて少しずつ大きくなるため、高齢者に多く、若い世代ではほとんど見られない症状だが、調査では、健康な若い世代ほど後頭部に異常な発達が多かった。

 

 原因を解明するには、引き続き調査を続ける必要があるが、シャハル氏はスマホの画面を見るために、重さ5キロ近くある頭を不自然な角度で長時間支え続けることが、首に過剰な負担をかけている可能性があると指摘している。

 

 シャハル氏によると、首の後ろのトゲが鍾乳石や氷柱のように伸び続ける心配はなく、深刻な健康上の問題を引き起こす可能性は低いという。「もし不安なら、正しい姿勢を取るようにして、首への負担を軽くしてみてください」

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