宇宙

ドカーン!できたてホヤホヤ!火星に隕石衝突「印象派みたいなクレーター」

 火星の上空を周回中の米航空宇宙局(NASA)の探査機は、つい最近、衝突したばかりの隕石によってできたクレーターを発見した。

 

 NASAとアリゾナ大学の研究チームは今月6日、火星上空を周回中の「マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)」が高度255キロからとらえたクレーターの写真を公開。

 

 どこまでも続く赤銅色の平原に、突如現れる、青みがかった黒い衝突痕。その対照的な色の組み合わせは、フランスの印象派の絵画を思わせる。

 2006年の火星到着以来、13年間にわたってMROの高解像度カメラ(HiRISE)画像を研究するアリゾナ大学のチームによると、このクレーターは2016年9月から今年2月にかけて形成されたものだという。

 

 ベロニカ・ブレイ研究員は、クレーターの大きさから、隕石の大きさはだいたい1.5メートル程度と推計。通常、地球に落ちる隕石の場合、小さいものであれば、大気圏に突入した後に爆発して粉々になってしまうものだが、この隕石は通常より硬い岩石だったと思われるという。

 

 研究チームがこれまでに見つけたクレーターは、すでに風化したものばかりだったが、これは隕石が墜落した際の衝撃波がはっきりわかるうえ、表面を覆っていた砂やチリが飛び散って、その下に隠れていた玄武岩質の岩盤が露出している。

 

 ブレイ研究員は「もしも、隕石が火星の赤道に沿って伸びる巨大なマリネリス渓谷にぶつかっていれば、氷の層が現れたかもしれない」と述べて、今回の発見を喜んでいる。

 

 

 今回の発見には、欧州宇宙機関(ESO)の火星探査プロジェクト「ExoMars(エクソマーズ)」に参加しているロンドン自然史博物館の研究者ピーター・グリンロッド(Peter Grindrod)さんも「こんなの見たことないよ!」と飛び上がった。

 

 グリンロッドさんは、隕石の墜落前と墜落後の写真を比較して「僕の見立てでは、隕石衝突は2017年2月18日から2019年3月20日までの2年間だ。クレーターの直径は約16メートル。素晴らしい発見だ。見た瞬間にドカーン!とやられたね」と興奮冷めやらない。

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