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戦いか求愛か?シンクロで踊るマムシ軍団 米アラバマ州(動画)

 かつて日本のお家芸だったシンクロナイズドスイミング。2年前から「アーティスティックスイミング」という名前に変わったが、米アラバマ州の池で先月、水面に顔をのぞかせてユラユラ踊るマムシ3匹が目撃された!

 

 この動画を撮ったのは、オースティン・ピー州立大学フィールドバイオロジー研究センターの大学院生クレア・シャフレさん。

 

 クレアさんが先月4日、隣のテネシー州から植物採集に訪れた際、湿地帯の泥沼から、垂直に顔を出してゆらめくアメリカマムシ2匹に気づいた。スマホの動画アプリを起動させてレンズを向けていると、左からもう1匹のマムシが近づき、ペアがトリオになって、動きが激しさを増した。

 

 マムシは首を反らせながら、お互いに寄りかかるようにしたり、組紐のように絡み合ったりと、一向に止める気配がない。ふだん、池や沼など水辺の植物の多様性について研究しているクレアさんは、マムシを恐れることは無かったが、こんな行動を見るのは初めて。

 

 「繁殖期のオスとメスによる求愛のダンスね」と考えて、大学に戻って教授に動画を見せたところ、その正反対の答えだった。

 

 野生動物の生態学を研究するデイヴィッド・スティーン氏によれば、マムシを含むヘビの仲間の交尾は一般的にとても“控えめ”で、これはオス同士の戦いだという。マムシの繁殖シーズンは通常春先だが、求愛行動は一年を通じて見られ、オスはメスに気に入られるためにダンスのような動きでアピールする。

 

 クレアさんは1分23秒にわたって動画の撮影を続けたが、実際には10分以上続き、最終的に勝負に負けた2匹のオスはすごすごとステージから敗退していったそうだ。

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