感染症

「犬のオヤツ」でサルモネラ感染症!米国27州93人が感染の謎

 米食品医薬品局(FDA)と米疾病予防管理センター(CDC)は、ペットフードメーカーが販売している豚の耳が原材料の犬用オヤツが原因で、全米27州で93人がサルモネラ菌に感染したとして、リコールを呼びかけている。

 

 犬用なのに、人間が感染するとはどういったことだろう?

 

 FDAによると、リコールの対象となっているのは、米ミシガン州の「ペット・サプライス・プラス(Pet Supplies Plus)」が販売した豚の耳で作った犬用のジャーキー。

患者の聞き取り調査の結果

 米国では昨年10月から今月16日にかけて、アイオワ州やニューヨーク州、ミシガン州など27州で、計93人がサルモネラ感染症を発症し、このうち20人が医療機関に入院している。保健所が聞き取り調査を行った患者70人のうち、実に63人が発症前に犬と接触しており、そのうち34人が、飼い犬に豚の耳を与えていたと答えている。

 

 販売会社は、複数のメーカーが製造した豚の耳を取り扱っていることから、どの製造元が作ったオヤツが感染源であるかは特定できていないが、ミシガン州農業局が在庫商品の検査を行った結果、サルモネラ菌の陽性反応が確認されたことから、今月3日、FDAがリコールを指示した。

犬に触れた手で…

 サルモネラ菌は、ブタやトリ、牛などの腸内や河川、下水などに広く生息していて、2500種類以上の血清型が知られている。サルモネラ菌で汚染された肉や卵を使った食品を食べたり、ネズミやペットを介して汚染する場合があり、感染すると腹痛や嘔吐、下痢、発熱などの症状を引き起こす。

 

 かつては、大量の菌に接触しなければ発症しないと信じられていたが、最近では少量でも感染することが明らかになっており、CDCは犬にオヤツを与えた手や容器、犬の唾液などから感染した可能性が高いとみている。

消毒の徹底を

 CDCは犬の感染については把握していないが、リコール製品をただちに処分し、それらが触れた皿や場所の消毒や手洗いを徹底するよう注意を呼びかけている。

 

 とくに5歳未満の幼児と、65歳以上の高齢者は免疫抵抗力が弱いため、犬に舐められたり、犬と遊んだ際に手指などから感染する危険があるとしている。

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